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栄養と料理・編集長ノート ♯8 / 浜岡さおり

女子栄養大学出版部発行の月刊誌「栄養と料理」の現役編集長による連載。日々更新されている栄養や健康に関する情報や、料理レシピにまつわるあれこれを、編集長の日々とともに綴っていきます。

歳を重ねれば「変化する」のは、あたりまえ。

まだまだ日中は暑さが厳しいものの、仕事を終えて帰るころには涼しい風が感じられるようになりました。

「動けば汗が出る」という気温ではテニス以外の運動欲が湧かず、オフィスのある6階までの階段上り下りやジム通いなどは「長い夏休み」状態でしたが、ようやくやる気が出てきたワタクシ。

もっとも、10月号の特集テーマは「50歳からのスポーツと栄養」。担当者から提出された原稿を読み、図表をチェックし、校了日を迎えるまでの数週間、耳元で「スポーツ、スポーツ……」と囁かれていたようなものだと思えば、サブリミナル効果ってやつなのかもしれませんが。

さて、なんでもかんでも「加齢」で片付けないで〜とよく言われますが、はい、今回も冒頭から「その影響は大きいのね」と嘆かざるを得ませんでした。監修者の上西一弘さん(女子栄養大学教授)が紹介している図は一見、カラフルなリボンがたなびいているようにも見えて「カワイイ」なんて一瞬思ったりもしたのですが、要は「いろいろな機能は衰えるもの」という事実を突きつけてくる「右肩下がりの線の束」でした(涙)。

 

心身の健康維持に役立つ「スポーツ」。継続の秘訣とは?

そこで登場する救世主⁉がスポーツです。この語源には「気分転換」という意味があると、運動指導の専門家である金子嘉徳さん(女子栄養大学教授)が教えてくれました(「大人のスポーツ入門」)。気分転換しつつ、体の機能の衰えを多少なりとも食い止めてくれるなら、一石二鳥ですね。

スポーツにはオープンスキル系とクローズドスキル系があるそうで、ざっくりいうと、前者は対戦相手の動きがつねに変化するので駆け引きが楽しめるもの、後者はマイペースに楽しめるものという違いがあるのだとか。この違いを理解しておくと、「やってみたら、なんかイメージと違って続けるのが嫌になっちゃった!」なんてことを防げるそうです。そういわれてみると、これまで試してやめちゃった運動はどちらかといえばクローズドスキル系だったかも……。私が愛するテニスはオープンスキル系とのことで、ああ、逆だったんだ、と納得しました(笑)

ゴルフ好きな友人は緑に囲まれて打つのが楽しいと言っていたっけ。私は練習場止まりで、コースはまだ見ぬ世界です。

スポーツするときの「栄養」の注意点は?

いま運動している人も、これから始める人も、けがを予防したり、より上手になるためには「ちゃんと食べる」ことが不可欠。また、汗をかくので水分補給も必要です。ただし、一般の人が健康のために行なう程度のスポーツであれば普通の食事でよくて、しいて言えば「たんぱく質が不足しないようにね」という感じ。ちなみに、「運動を始めたら、かえって食べすぎて太るのでは?」という心配はしなくてもよいみたい。もっと詳しく知りたい&ガッツリ運動している自分はどうすれば?と思った方は、スポーツ栄養学の専門家である「公認スポーツ栄養士」という肩書きを持つ管理栄養士さんに相談するとよいでしょう(平成29年10月時点で253名だとか)。

まあ、「普通の食事で」とは書きましたが、栄養バランスがよい前提ではあるので、仕事と家事をこなして運動して食事もちゃんととるなんて、容易ではないなぁとつくづく思います。かつて、おいしくて価格もほどよい食堂が併設されていたジムが近所にあったときは、食事とお風呂目的でホイホイ通っていたものです。が、その効能を実感できるほど大人じゃなかったので、うっかり引っ越してしまいました。今になってありがたみを感じており、運動する場所にはおいしくて栄養があってお財布にやさしい食事処をセットで設置してほしい‼と強く願っています。

自転車は手軽なスポーツですね。スピードは好きだけれど、交通事故が怖いので自分が運転するときはゆっくりです。

かくかくしかじかで、スポーツの秋。皆さんもどうぞお楽しみください。


★9月9日発売「栄養と料理」2019年10月号の特集は、「50歳からのスポーツと栄養 」。全国書店ならびにAmazonにて。

浜岡さおり

浜岡さおり

1974年生まれ。長野県出身。
大学で栄養学を中心とした食と健康にまつわる様々な学問に触れる。


女子栄養大学出版部で書籍と雑誌の編集に携わること20年超。


現在、月刊誌『栄養と料理』編集長。特に中高年に向けて、生活習慣病を防ぐ食生活や健康管理に役立つ情報を発信している。


ガールスカウト出身。自然に親しみ尽くした若き時代の反動か、現在は都内マンションでアーバンライフ?を送る。食べることが好き。テニスも好き。

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