mimiのチャイ旅 ♯2 / 吉池浩美
日本でよく知られているミルクティー、チャイ(Chai)。
ここネパールではチヤ(Chiya)と呼ばれています。
こちらでは、チヤには水牛のミルクを使うことも多く、そのお味はミルキーでマイルド。お好みで、ジンジャーやティーマサラと呼ばれるスパイスを加えて、ゆっくりとその時間を楽しみます。
ネパールは今、一年で一番寒い季節。
一杯のチヤでじっくりとからだを温める人々で今日も街のチヤパサル(チャイ屋さん)は賑わっています。
ところで。
インド・スリランカで知られるアーユルヴェーダは、ここネパールでも根付いているようです。
カレーを基本に、野菜の副菜や漬物、ご飯が一皿に乗ったネパールの国民食・ダルバート(daal=豆・bhaat=米飯)には、ふんだんにスパイスが使われているし、薬草や鉱物から作られる民間伝承の薬も町を歩くとたくさん売っているのを見かけます。
最近では、私も朝から3〜4種類の薬(といってもジュースやお茶にして)を摂るようになりました。
私は毎朝、婦人科系の調子を整える、コリアンダーとミントのジュースと、Shilajit(シラジット)というヒマラヤで採れるミネラルを液状化したものをローハニーと水牛のミルクにあわせて飲んでいます。
古くから生活に密着したアーユルヴェーダの知恵。
大切に受け継がれているハーブを、これからも紹介していきたいと思います。
吉池浩美
1974年 長野県生まれ。
中学生の時に訪れたネパールでチャイに出会う。
1995年〜2005年まで紅茶研究家・磯淵 毅に従事しながら、様々なアジアの国々を訪れる。2005年〜2018年まで鎌倉・『mimi lotus』を経営。
現在は一旦店をクローズし、原点であるネパールに滞在しながら、現地の人々にチャイを振る舞う毎日を送っている。