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Baby’s coming! ♯3 / Saori

からだもこころも温かく

すっかり寒くなり、冬のイベントで街が賑わってきましたね。
イルミネーションを見に行きたいけれど、寒くて外出を控えている方もいるのではないでしょうか。
妊婦さんだけでなく、女性に冷えは大敵。今回は “温活” のお話をさせていただきますね。

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女性も、そして男性も。冷えている日本人

一説によると女性の半数以上が体の冷えを感じているそうです。日本産科婦人科學會雜誌に掲載されている論文では、思春期後期である18〜19歳頃とかなり早い年代から体の冷えを感じ始めているという統計もあるほど。
女性に冷え性が多い理由は、皮下脂肪が多いから。脂肪は熱を通しにくいため、運動による熱産生でも体は温まりにくい状態にあります。

冷えの考え方は東洋医学と西洋医学でも捉え方が違います。
ロシアやオランダでは冷え症に当たる言葉自体ないそうです。同じアジアでも、韓国ではサウナの文化が根付いており、また、唐辛子などの血行促進させる食べ物をよく取る習慣から、冷えが問題になることはあまりありません。
一方で日本では江戸時代から、冷えが女性の病の一つと捉えられ、漢方薬なども飲まれていたそうです。アジアでも特に日本は冷えに対して敏感であるようです。

ではなぜ冷えが体に悪いのでしょうか?

体が冷えているとはつまり、血液の流れが悪いこと。血液の流れが悪いと、体に溜まった老廃物を体外に排出しにくくなります。
これが肩こりや腰痛、むくみなど、「何だか調子よくないな」という不定愁訴につながってくるのです。さらには冬のウイルスに勝つための免疫力も低下してしまいます。

また冷えは自律神経にも影響するんです。
私たちの体が常に変わらず一定を保つことが出来るのは、自律神経のおかげ。体が冷えると、内臓や脳の活動が低下するのを防ぐために、自律神経の働きで、内臓や脳に血液を集め、温めます。そのために、一番末端にある手足の血流が滞り冷えるというわけです。

逆に体を温めると内臓がしっかり働くことができ、自律神経は緩やかに作用します。末端の血流が一気に悪くなることを防ぎ、全身の体温が保たれる。これが温活に期待できる効果です。
最近では男性も冷えを感じている方が増加しているそうです。男性では、末端の冷えのほか、消化器系の不調、そしてなんと加齢臭や抜け毛の悪化が見られます。臭いは、体内の老廃物を排出できていない証拠なのです。

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「子宮さえ温めれば安心」というわけじゃない

次に妊活と温活の関係性を考えてみましょう。皆さん、子宮内の温度ってご存知ですか?

それは約37.5度。
子宮の近くには骨盤からの大きな血管があり、常に一定の温度を保つことができます。だから赤ちゃんは心地よく成長できるんですね。血流が悪いと妊娠後の羊水の温度に影響が出るとも言われてます。「子宮を冷やさないように!」と言われたことがある人も多いのではないでしょうか。

しかし、冷やしてはいけないのって子宮だけ?

子宮に並んで大切なのが、卵巣です。
通常の排卵のサイクルを送るためには、ホルモンバランスを乱さないことが重要です。子宮だけに着目して温めても効果はないと産婦人科医は話します。

そう、冷えは自律神経の働きを乱すから、妊活にとって大敵なのです。
冷えのような体への悪影響を感じると、脳は女性ホルモンを含むホルモン放出を乱します。すると自律神経は、体をなんとか一定の状態を保とうとフル活動。この悪いループが続くと体は疲れ果て、内臓はそれぞれのベストな活動ができなくなってしまいます。
これって、妊娠しやすい環境にあると思いますか?
体のひとつひとつの活動は、切り離されていません。さまざまな機能が連携し、一定の働きを続けるからこそ、活き活きと過ごすことができるのです。

自分自身が楽しく毎日を過ごすことができるように、この冬を温かく乗り切りましょう。

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ポイントは「運動」と「食事」 でもちょっとしたことに気をつけるだけでいい

まずは運動。でも、筋トレを欠かさずする!なんて必要はありません。
毎日の生活の中で心地よく動く。歩くことで足の大きな筋肉を使い、熱を生み出します。
また肩甲骨周りには、褐色細胞という熱を生み出す細胞がたくさんあります。この褐色細胞は筋肉の70〜100倍の熱を生み出します。たまに大きく手を挙げて、大きく深呼吸をする。リラックス効果を得られるとともに、沢山の酸素が血液に乗せて全身に運ばれます。これも体をベストな状態で活動させるために大切なことです。

次に食事。筋肉を作る栄養素はタンパク質です。タンパク質は大きく分けて二つ、動物性と植物性に分けられます。
動物性は、ホエイ、カゼイン、卵白。植物性は、大豆、小麦。

両者の大きな違いは必須アミノ酸を含んでいるかというところ。
植物性タンパク質はヘルシーなのでダイエットに最適ですが、体に必要な必須アミノ酸を全て補うことができません。宗教上の都合や、ヴィーガンのために動物性たんぱく質を摂ることができない方もいらっしゃいますが、体のためには両方をバランスよく取ることが大切なのです。

またビタミンB群を同時に摂ることで、タンパク質をアミノ酸に分解し、筋肉産生を促進させます。特にビタミンB6は欠かせないもので、鶏のささみやレバー、赤身の魚、しいたけ、大豆、納豆、にんにくなどに多く含まれています。

「妊活には葉酸!」とよく聞きますよね。
葉酸の正体は、ビタミンB群の一種で、水溶性ビタミン。タンパク質や体の細胞を作るときの合成に重要な役割を持っていて、赤血球の形成や、細胞分裂が盛んな胎児の成長に必要です。特に胎児の無脳症や二分脊椎などの神経管閉鎖障害のリスク減らし、神経系の発育に働きかけます。そのために、妊娠中に葉酸が重要なのです。
しかしこの葉酸、実は日本人は吸収しにくい体質の方が多いのです。
ですから、妊娠がわかってからの摂取では少し遅いと捉え、現段階から積極的に摂取していただきたいのです。レバーやほうれん草、ブロッコリー、モロヘイヤ等の緑黄色野菜、いちごに多く含まれています。

もうひとつ、合わせて摂りたいのが、ビタミンC。ビタミンCは、ストレスと戦うホルモンを出す副腎を元気にします。副腎の疲労も体の不調に大きく影響するので、妊娠にはストレスを溜めない生活が非常に大切です。ビタミンCは野菜や果物に多く含まれ、特にいちごは1粒でレモン半分と同じ量が摂取できます。

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皆さんの食生活はいかがですか?
私はというと、夜勤があるので食事時間が不規則ですし、コンビニ食も多いです。スープだって、野菜だって、できれば毎日取りたいけれど…
無理なものは無理!だったらサプリメントや、インスタントのお味噌汁やスープの力を借りちゃいましょう。実際私も5年以上マルチビタミンのサプリメントを飲んでいます。
“賢く手抜き” 生活。いいとこ取りでいいんです。
まずはできるところから少しずつ変え、そして続ける。これがいい体づくりの近道です。

そして最後に、体を冷やす食べ物があることをご存知ですか?
炭水化物では白米やうどんやパスタなどの小麦粉食品、シリアル。タンパク質ではハム、ベーコン、ソーセージなどの加工食品やまぐろ。バナナやマンゴーなどの南国の果物、ヨーグルトも。
私は数年前に遺伝子検査を行い、とても冷えやすい体質と知りました。その時にはまっていたのが、朝食のシリアルとヨーグルトとバナナ(笑)自ら体を冷やしていたことを知りました。
これらの食べ物は食べてはいけないわけではありません。朝から積極的に摂取することは避け、食べるときには、温かい飲み物と一緒にするといいですよ。

どんどん手軽で身近になっている遺伝子検査もおすすめ

遺伝子検査も最近はよく聞くようになりましたよね。自分の体を知るための一つのツールとしておすすめです。
インターネットやエステ、病院などで検査することができ、検査内容もさまざま。私は通っていたエステで受けてみました。
最近では、「エクオール」という女性ホルモンであるエストロゲンに似た成分を、腸内細菌の力を借りて作れる体質かどうかを調べるキットを教えてもらったので、試してみました。残念ながら私は変換しにくい体質でしたが、日本人で自ら変換できる体質なのは、30〜50%なのだそうです。医療がどんどん進化し、手軽に、そして痛みを伴わずに、自分の体質を知ることができるようになっているんです。

最後はちょっと医学的な話になりましたが、ゆっくりとお風呂に入ることや足元を温めることなど、温活の多くは普段の生活でできることばかり。内からも外からも体を温めて、元気になりましょう。

イルミネーション、クリスマス、初詣などの冬のイベントを楽しんで、笑顔が増えること。これは心への温活と言えそうですね。ストレスが減ることで自律神経が整い、妊娠への近道になります。

当たり前の生活を楽しむこと、自分を知って自分の将来に向き合うこと、自分を好きになること。今のあなたは出来ていますか?
女性だけでなく男性の方も一緒に考えてみてくださいね。人は一人で出来ることは少ないかもしれない。でも二人なら何倍にもなります。一緒に歩む人生だからこそ、一緒に考えて、一緒に答えを出していきましょう。そして笑い合える日々を増やし、今年を締めくくりたいですね。

Saori

Saori

1989年生まれ。看護師。
看護師養成高校在学中に見学した出産に感動。
生命の誕生の素晴らしさに魅せられ、母子に関わる看護の領域へ。


NICU(新生児集中治療室)での勤務経験から、病院の中だけでなく、地域や家庭の中でもできる、赤ちゃんやお母さん、家族のケアの周知に取り組む。


「治す」ではなく「全体を整える」、ホリスティックな視点をベースに、妊活・妊娠・出産・子育てに悩む女性に、健やかな身体作りを提案している。


国際ホリスティックセラピー協会チャイルドボディセラピスト1級
チャイルドボディセラピストインストラクター

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