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Baby’s coming! ♯9 / Saori

今、改めて考える「胎児教育」【後編】

Baby's coming! ♯9 / Saori | hoailona

皆さん、こんにちは。遂に元号が「令和」となりましたね。
昭和から平成への変わり目は、昭和天皇に追悼の意を表しつつ、新時代を迎えたと聞きました。
新時代「令和」は、日本全国が喜びと感謝を表し、新たな時代を様々な思いを願いながら迎えられたのかなと思います。
平成元年生まれの私にとって、「平成」はたくさんの成長ができた時代でした。令和も多くのご家族への手助けができるよう成長し続け、このコラムや病院、地域での関わりで育児の道しるべになれたらと思います。
新時代にもすでに続々と新たな命が誕生し、喜びの声や笑顔が溢れています。第7回からのテーマ、「胎児教育」は、赤ちゃんに外の世界のことや、たくさんの人がその誕生を心待ちにしていることを伝えるための方法です。妊娠や出産を考えるご家族にとって、胎児教育がより素敵なマタニティライフを送るひとつのツールになると嬉しいです。

さて、今回は私が胎児教育の効果を確信した2つのエピソードをご紹介します。

ひとつ目は、クラシック音楽が大好きなママのお話。
妊娠中は大好きなひとつのアルバムを、毎日何度も繰り返し聴いていたそうです。
子どもが3歳ぐらいになったころ、妊娠中に聴いていたアルバムの曲を演奏するコンサートがあると知り、ご家族で行かれたのですが、その時にお子さんから「ママ、僕この曲聞いたことあるよ。ママも大好きな曲だよね。」と言われました。
実は無事に出産を終えた後はそのアルバムは聴いていなかったのだそうです。

2つ目は、まさに前回ご紹介したように、妊娠中ずっとママがやること、感じたことを赤ちゃんに語りかけ続けるという胎児教育を実践し続け、出産を迎えたママのエピソード。
そのママはフリーランスでお仕事をされていて、子どもが生まれてからも仕事には赤ちゃんと一緒に向かうことがほとんど。不思議なことに赤ちゃんは、ママが打ち合わせのときはぐっすりと眠っていて、打ち合わせが終わると目覚めて、おっぱいを欲しがるのだそうです。そして、ママが笑うと赤ちゃんも一緒にニコニコ笑うのだそう。

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これらのエピソードを聞いて、実際に胎児教育に取り組んで、こんなに素敵なことを体験しているママがいることに感動しました。
実践すれば必ずしも “効果” が出るというものでもありませんが、ママが赤ちゃんとの10ヶ月を一緒に楽しむことは必ず赤ちゃんに伝わっています。この気持ちが一番大切だと私は思っています。

プロローグではアメリカの事例を紹介しましたが、日本でも胎児教育を研究したり、推奨する取り組みが進んでいます。
1989年、大阪のIVFなんばクリニック院長森本義晴先生を中心として、大阪胎教センターが設立されました。ここで考案された「OPEC胎教プログラム」を妊娠中の方に実践してもらい、出産後にアンケートを取ったところ、「自分のお産が安産だった」と答えた人が41.9% 、「発達が早いと感じた」と答えた人が78.9%、「夜泣きを経験しなかった」と答えた人が81.4%というデータが出ています。赤ちゃんの性格が優しく、人見知りをしない、好奇心旺盛に発達をしていくというデータもあります。

また、浜松医科大学小児科の研究では、胎生期の環境が食欲調整や肥満の発症に関与することが発表されています。(※)
(※)伊東宏晃(2012〜2014).胎生期低栄養と良好な授乳期発育が成人期の生活習慣病発症におよぼす影響の基礎的解析

さらに、1999年から神奈川県の池川クリニック院長池川明先生を中心に、「出生前記憶」が少しずつ調査されています。赤ちゃんの約3割が、出生前記憶を持って産まれてくるのだそうです。お腹の中の様子を聞いてみると、音、色、子宮内の環境、羊水の味など、かなり細かく語っており、関連する著書も多く出版されています。
ご両親の喧嘩も、赤ちゃんには全てお見通しなんです。

これらを知った私は、胎児教育をもっと沢山のママに伝えたいと思うようになりました。

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とは言え、今は共働きのご夫婦が多く、必ずしも赤ちゃんを優先にできないという気持ちもすごくよくわかります。そんなご家族にこそ、日々の語りかけや触れ合いを大切にしてもらいたいと思います。ほんの少しでもいいのです。それだけで、赤ちゃんはママとパパの愛情を感じてすくすく成長することができるのです。
赤ちゃんとの関わりは出産後も変わらず重要なことですし、むしろ子育ては出産後が本番です。
「やらなきゃいけない胎児教育」には決してならない、「愛し合うための胎児教育」になってほしいと私は願います。
胎児教育を日々の生活に取り入れることで、より一層楽しくて幸せなマタニティライフを送っていただけると嬉しいです。

Saori

Saori

1989年生まれ。看護師。
看護師養成高校在学中に見学した出産に感動。
生命の誕生の素晴らしさに魅せられ、母子に関わる看護の領域へ。


NICU(新生児集中治療室)での勤務経験から、病院の中だけでなく、地域や家庭の中でもできる、赤ちゃんやお母さん、家族のケアの周知に取り組む。


「治す」ではなく「全体を整える」、ホリスティックな視点をベースに、妊活・妊娠・出産・子育てに悩む女性に、健やかな身体作りを提案している。


国際ホリスティックセラピー協会チャイルドボディセラピスト1級
チャイルドボディセラピストインストラクター

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