MAGAZINE

Hōʻailona

  • カルチャー
    ENTERTAIN YOURSELF

Hōʻailona Trip〜「The Bowl of Light」出版イベントに参加しました。

去る3月21日、春分の日。
編集室は、長野県清里市で行われた本の出版記念イベントに参加して来ました。
その日の様子と、この本についてのレポートです。
撮影/奥宮誠次

モロカイ島に受け継がれる物語

本のタイトルは「The Bowl of Light」“光のうつわ”。
この物語は、古代からハワイ・モロカイ島に伝わる物語です。

文字を持たずに口承で文化を伝えて来た歴史を持つハワイ。なぜこの物語が今も消えずに残っていたかといえば、それはとある一族が後世への記録として残した「Tales from the Night Rainbow」(Night Lainbow pub Co.刊)という原書の存在のおかげです。

物語はこう始まります。

 

すべての子どもは
完全なる光のうつわをもって
生まれてきています。

 

宙からやってくる命。
完全なる光に包まれて、完璧なかたちで生まれてきたわたしたち。
でも、この人間の世界で成長を重ねていくうちに、完全であった光が翳ることもあるーー。
この物語はとても短く、そして簡潔です。でもその短く端的なことばの奥には、世界の神話に共通する深遠な教えが織り込まれてあります。

訳者はカミムラマリコさん。長らくハワイに暮らし、古代ハワイアンの歴史や文化、スピリチュアリティなどを勉強してきた女性です。このカミムラさんの翻訳を読んだ、アーティストでこの本の発行元「NONKI BOOKS」の代表でもある寺石マナさんと、本の企画者のひとり・平岡珠恵さんは、日本で出版をしたいと考え、友人の森田さやかさんと3人で、モロカイ島へ向かいました。

そのときを振り返ると、物語との出会いから旅までの流れはとてもスムーズで、まるでなにかに導かれているようだったと、マナさんは言います。

モロカイ島では、原書を発行した一族とも出会うことができ、現地在住の画家、山崎美弥子さんの絵本への作品提供も決まり、今回、出版のはこびとなりました。

 

花を囲んで車座に

イベントは、原書の訳者である、カミムラマリコさんが主宰する場「アロハ ハウス」で行われました。

この日のメインであるワークショップは、自分だけの「The Bowl of Light」を作るというもの。バラバラのページを自身で糸綴じし、製本した1冊に押し花をコラージュしていくのです。

ところ狭しと並べられた花々は、マナさんが自分の畑で育てたり採取したものと、カミムラさんが清里で摘んだものを押し花にしたものです。
押し花ってこんなに鮮やかに色が残るの? と、びっくりするような美しさ。
各々、心のままに選んだ花や葉を、綴じたばかりの本の好きなページに貼っていきます。
時間が経つのも忘れて没頭するみなさん。

ひとりひとり、たったひとつの光のうつわを抱えて生まれてくるわたしたち。
できあがったその本もまた、世界でたった一冊の特別な存在です。

ところで。
この日、春分の日と満月が重なりました。
空(天球)の赤道を太陽が南から北へまたぐ日。太陽の通り道(黄道)と空の赤道がぴったりと重なる春分点(春分の日)は、宇宙のお正月ともいわれます。
お正月の満月。帰りぎわ、高速道路から見えたお月様がとっても大きくて美しく、
光のうつわ(Bowl)ならぬ、ボール(Ball)だなあ、と思いながら家路に着きました。

5月1日、『The Bowl of Light 光のうつわ』が発行・発売となります。
みなさん、古代モロカイの叡智が詰まった物語を、ぜひお手に取ってみてください。
都内の取り扱い書店は、ニジノ絵本屋(@nijinoehonya)ほか。
詳しい情報はNONKI BOOKS(@nonkibooks)へお問い合わせください。

『The Bowl of Light 光のうつわ』
2019年5月1日発行 /「NONKI BOOKS」刊
info@nonkibooks.com
www.nonkibooks.com
訳 カミムラマリコ
企画・デザイン マナ テライシ
制作協力 平岡珠恵、梅、SOLA
作品提供 山崎美弥子

編集室

編集室

関連記事

CO-PARTNERS