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Nā ʻŌlelo Liʻiliʻi #1 / 日高しゅう

『Nā ʻŌlelo Liʻiliʻi(ナー オーレロ リイリイ)』、ハワイ語で「ちいさなことばたち」。
ハワイでは言葉に「マナ」と呼ばれる神聖な力が宿っているとされています。
素朴だけれど、奥が深い、知るとちょっとしあわせになるハワイの言葉をご紹介します。

Ānuenue(アーヌエヌエ )虹

「山側で雨が降っていたら、海側から虹が見られるよ」

長期滞在していたオアフで、毎日雨ばかりでいやになっちゃうな〜とぼやいていた私に、ハワイの友人が教えてくれました。

ハワイは秋から春のはじめにかけて、虹の季節を迎えます。
オアフでは、特に冬の朝早い時間には、ほぼ毎日虹が出ていると言ってもいいぐらい。

ワイキキで見た途中でぷっつり途切れる虹。これはAla moku?

ハワイではメネフネという小人たちが、赤い羽根やイリマの花など、材料(!)を集めて来て虹を作ったといわれています。
そして虹の色は6色。赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫。藍色がありません。
(虹の色は文化によって違うそう。もっと少なくて3色のところもあるようです。)

虹は神様や王族など、高貴な人の存在のシンボルともされています。

本当にびっくりするほど虹が出るためか、ハワイ語には虹を意味する言葉がたくさんあります。

まずはĀnuenue(アーヌエヌエ)。

フラを習っている方には、おなじみの単語かも。ハワイアンソングやチャンティングにもよく登場しますね。

そして他によく使われるのが、Ao akua(アオ アクア)やUakoko(ウアココ)。

aoは「光」、akuaは「神」。uaは「雨」、kokoは虹の色を表します。また、Uakoko(ウアココ)には、「虹色の雨」や「地面スレスレの低い位置にかかった虹」という意味もあります。

他にも、

ʻŌnohi(オーノヒ)虹のかけら

Ala moku(アラ モク)完全にアーチになっていない不完全な虹

Pūloʻu(プーロッウ)アーチ型だけれどはじが地面についていない虹

Kāhili(カーヒリ)まっすぐ上に向かって伸びる虹

など、形状によってさまざまな異なる名前がついています。

小さなKāhili。右上にはうっすらともうひとつ虹が。

変わったところでは、

Luahoana(ルアホアナ)/Luakālai(ルアカーライ)太陽や月の周りを囲む虹

Ānuenue kau pō(アーヌエヌエ カウ ポー)ムーンボウ

Hakahakaea(ハカハカエア)緑色の割合が多い虹

なども。

海に映る小さな飛行機の影を囲む丸い虹のようなもの。これにも名前があるのでしょうか。

最後に、虹にまつわる伝説を。

オアフ島のワイキキからほど近い山側のマノアという場所は、雨が多く、虹がよく出ることで知られています。
そのマノアに住んでいたのが、Kahalaopuna(カハラオプナ)という名の虹の女神。とても美しい女神でしたが、カハラオプナが友人を誘惑したと思い込んだ嫉妬深い婚約者Kauhi(カウヒ)に殺されてしまいます。

ハワイではそれぞれの家族に守り神となる動物ʻAumakua(アウマクア)がおり、カハラオプナのアウマクアの白いフクロウPueo(プエオ)が、カハラオプナを蘇らせました。それをカウヒがまた殺して、プエオがまた生き返らせて… というのをなんと6回も繰り返したそうです。

最終的にカハラオプナはもう蘇ることはできなくなるのですが、それを悲しんでカハラオプナの母Tuahine(トゥアヒネ)が流す涙が、マノアに虹をかけると言い伝えられています。

マノアのシンボル、緑色のスターバックス。

ハワイ滞在中に虹が見られると、また戻ってこられるといわれています。

カンカン照りの夏のハワイもいいけれど、冬にハワイを旅してみるのもいいかもしれませんね。

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日高しゅう

日高しゅう

1981年生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒。
イタリア・フェラーラ大学にて、中世美術史を学ぶ。


アロマテラピー業界およびIT企業で広報として勤務後、2017年、語学と文化を学ぶため、ハワイに留学。ハワイ島のロコからハワイ語を学ぶ。


ハワイ各地を旅し、帰国後、つるやとともに『Hōʻailona』を立ち上げる。
入門者向けのハワイ語講座講師としても活動。

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