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Body Journey〜からだつれづれ ♯7 / つるやももこ

編集室Blog。日々の出来事と共に、からだに関する考察や情報を綴ります。

からだと数字

先日、ヨガ講師の友人とご飯を食べていたら、5年前の自分が現在をつくっている、というような話になりました。これはその友人が師事する先生が話していたことだそうで、5年前に経験したことが、5年後の自分の考え、志、生き方全般をつくる。そういうものらしいのです。
おそらくインドやチベットの考えに由来するのではないか、という話だったけれど、出典などは明らかではないし、雑談レベルのお話なので、響かない方はスルーしてください。
でも、私自身が我が身を振り返ってみたところ、なるほど〜と深くうなずいてしまった。それでいうと、つまり、5年後の未来の自分をつくるのは、現在の自分というわけで。
そんな話を聞いたら、おのずと背筋がのびるというもの。毎日がいとおしく大切になるというものです。

ホーアイロナで連載をしてくれているハーバリストのAlysaさんは、講座のなかで受講者に対して「2ヶ月前の自分を少し振り返ってみてください」といつも問います。

数年前に、『あなたは半年前に食べたものでできている』というアスリートフードマイスターが書いた本が流行りましたが、実際、半年前、と言われても、食べたものまでは日記をつけていない限りは詳細を思い出せない。
いっぽうで2ヶ月ならなんとか詳細な部分を含めて、心身の状態を振り返りやすいです。そういえば残業が多くて弁当生活だったな、とか、少し遊びすぎて夜更かし&飲酒が多かった。風邪を引いて久々に高熱を出した。運動を始めて生活を変えた時期だった……などなど。

からだの細胞の新陳代謝は日々行われているわけだから、今になにか問題があるとしたら、過去を振り返ることは無駄にはなりませんよね。
そこから、これから何に気をつけるかも見えてくるように思います。

この細胞更新の話と近からず遠からず?に、わたしが個人的に気になるのが、東洋医学の思想です。「黄帝内経(こうていだいけい)」という中国で現存する最古の医学養生書といわれている書物は、「伝説の帝王「黄帝」と医学の師である「岐伯(きはく)」の問答形式で構成されています。その中では、陰陽五行説に即した養生のコツが「素問」と「霊枢」という二部形式で記されています。もちろん専門家ではない私は、難しい本を読破できるわけもありませんから、読んだのは『まんが黄帝内経』(アプライ)。
この中で興味深かったのは、人のからだの変化、節目を表す周期として、男性は8、女性は7の倍数年齢についてが記されていること。これはネットでも調べればすぐにでてきますし、某健康酒のCMで聞いたことがある人もいるかもしれません。
ちなみに自身に一番近い年齢でいうと
「顔にしわが寄り、白髪が目立ち始める頃」…おぉ(涙)。
つまりはからだを冷やさず血行促進にいそしまねばならないということです。
それにしても。本に書かれていることを読むと、ほんとうにずいぶん昔から、気をつけるべきことはなんら変わってはいないのです。
帯の抜粋にもこうあります。

「今時の人は酒を果汁のように飲み、過労を重ね、酔っては女を求め、いっときの快楽のために生きることの真の楽しみをすり減らす。だから五十歳になると衰えてしまうのである。」
あらら。。。
2000年前に編纂された(と伝わる)書物を貫くのは、人間と宇宙・自然、ことに四季の移ろいとの関わりに重きをおく「天人感応」の思想です。
この最大のエビデンスは、時間。1日24時間、2の倍数の積み重ねです。
ただ長生きすればいいわけではないこの世の中だからこそ、“天人感応” の感性を磨いて、ときどき失敗しつつも、このからだという乗り物をうまく乗りこなし、ぼちぼち生きていきたいなあと思います。

 

つるやももこ

つるやももこ

女子美術大学グラフィックデザイン専攻卒。
在学中より制作していた私家本をきっかけに、2000年より全日空(ANA)機内誌『翼の王国』編集部で取材・執筆・編集の仕事に就く。


2006年独立後、フリーランスとして「旅とひと」をテーマに執筆、寄稿。女性誌や企業誌、フリーペーパー、単行本などの編集に携わる。


身近な人の体調の変化や病に寄り添った経験から、こころとからだは切っても切り離せないものだと実感。2018年、日高しゅうの協力を得てHōʻailonaを立ち上げる。

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