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Body Journey〜からだつれづれ ♯10 / つるやももこ

編集室Blog。日々の出来事と共に、からだに関する考察や情報を綴ります。

キレイになりたいキモチ

「ぜったいキレイになってやる」
このコピーを読んで竹内まりやの歌が流れてきた方。はい、わたしもそのひとり。
お若い方に説明すると、こちら1992年、エステティックサロンのTBCのテレビCMでの一コマ。
主人公の女の子がどうやら失恋をして涙を流すところからCMは始まります。
ひとしきり涙を流し、洗面所で顔をジャブジャブ。鏡を見つめながら先の言葉をつぶやく…というもの。
思春期だったわたしにはドンピシャな物語であったと同時に、三つ編みの坂井真紀を見て、「今のままでも十分きれいやん。これを振った男子はアホだ」と思ったものです(笑)

なんでこんな話をしたかといえば、先日「キレイ」という言葉の振り幅に関して考える場面に出くわしたから。

わたしの友人に、年中すっぴんさんがいます。彼女は海が大好きで、いつもこんがり日に焼けています。日差しと塩水なんてお肌の大敵と思う方もいると思いますが、しかし、彼女のお肌はつるつる。化粧ポーチにはオーガニックの日焼け止めと、アルガンオイルの小瓶しか入っていません。海から上がるとすぐにお水で顔と体を洗い、オイルをぺちぺちと肌につけて終わり。非常にシンプルな人です。

その彼女の家に泊まりに行ったときのことです。
その夜、もうひとりのすっぴん女子(この子は眉毛しか描かない)とくつろいでいたとき、たまたまメイクの話になりました。
そこで、メイクってそもそもなんのためにやるのか? という話になったのです。

二人はメイクに対し、言葉は違えど、素を隠す、上から重ねるというイメージがあると言いました。最近、“メイクフリー”を宣言し、今後いっさい化粧しないと公言したアメリカのシンガー、アリシア・キーズの、「ノー・メイクアップ・ムーヴメント」の話題にもなりました。アリシアの持論では「世の中の女の子たちの多くが、他人の考える美の基準に合わせ、メイクをする=自分を隠していると感じた」とのこと。
ちなみに、アリシアはオフィシャルな場も含めていっさいメイクをしないと言っていて、実際にすっぴんをあらゆる場所で披露しています。

じつは、わたしもほんの2年ほど前までほぼすっぴんのまま生きてきました。でも、最近メイクの愉しさをじんわり感じ始めています。それは、メイクのアドバイザーをしている友人に出会ってからです。

その彼女から、最初は眉毛の描き方を教わりました。
瞼の広さが気になっていたわたしに、ぴったりの太さの眉の作り方をレクチャーしてくれて、同時にパーソナルカラーを教えてもらいました。タッチアップでほんのり塗ってくれたチークがあまりにもしっくりと肌に馴染んで、顔色がぱっと良くなって、ふんわりうれしくなりました。メイクが初めて面白いなあと感じました。
今まではどちらかというと必要に迫られて“塗って”いたのです。わたしは美大の出身ですが、肌に色をのせてニュアンスを楽しむのは、絵画やデザインと同じなのだと気づいたのです。

しかしながらその夜は、すっぴん派2人の話を聞きつつ、過去のわたしと今のわたしが混ざり合って、「今、メイクが楽しい」という話はできずにのみ込みました。

さて、翌朝。
友人がおもむろにわたしに言いました。

「昨日あれからちょっと考えたんだけど、わたし、最近歯のホワイトニングしたじゃない? 生まれつきの歯の色がコンプレックスだったけれど、それが少しずつ白くなっていくのがすごく嬉しいの。ちょっとでもキレイになりたい、なったらうれしいっていうキモチ、メイクする人と一緒だなと思って。だから、ごめんなさい」

思わず笑ってしまいました。「なんか、かわいいなあ」って。

“キレイ”という言葉。
“キレイ”になりたいというキモチ。
誰のために?
それは、自分のためなんです。

もちろん、だれかに「キレイになったね」て言われたらうれしい。
でもキレイはあくまでも誰と比べるものでもなく、
今、自分が自分史上一番キレイにいるために女性は日々がんばっているのですよ。
それは年齢に関係なく、いつもいつも。

メイクをする、しない。
それはただのチョイス。自分がどうしたらキレイか。キモチが満足するか。
そこに他人の決定権はないということ。

もちろん社会的には、オフィシャルの場でノーメイクは失礼という考え方もある。
だからアリシアのようなアーティストではないわたしたちは、ときに社会の場に適応するためにメイクをするという必要もあって当然。
アリシアも言っています。自分がノーメイクを選んだからといってメイク反対派ではない、と。

さてさて。
そんなキレイについての考察を経て、ホーアイロナに新しいワークショップの企画が生まれました。

筋膜リリースと骨格診断メイクで、なりたい素顔を手にいれる

すっぴん派のボディセラピストNoriko Gendaさんと、メイクのよろこびを伝えるパーソナルメイクアドバイザーの宮口明夏さんによるスペシャルコラボです。

メイクが大好きな方も、すっぴん万歳の方も大歓迎!
まずは素顔の底上げをして、一緒に笑顔になりましょ❤︎

つるやももこ

つるやももこ

女子美術大学グラフィックデザイン専攻卒。
在学中より制作していた私家本をきっかけに、2000年より全日空(ANA)機内誌『翼の王国』編集部で取材・執筆・編集の仕事に就く。


2006年独立後、フリーランスとして「旅とひと」をテーマに執筆、寄稿。女性誌や企業誌、フリーペーパー、単行本などの編集に携わる。


身近な人の体調の変化や病に寄り添った経験から、こころとからだは切っても切り離せないものだと実感。2018年、日高しゅうの協力を得てHōʻailonaを立ち上げる。

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