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Baby’s coming! ♯14 / Saori

番外編  「ナースの本当のお仕事って?」

ナースのお仕事 | ホーアイロナ

皆さん、こんにちは。
季節はすっかり秋ですね。秋は気温も心地よくて、食べ物も美味しくて、外出するのが楽しみな季節。これから流行る風邪やインフルエンザに負けない身体づくりと、手洗いうがいを忘れずに、秋のレジャーを楽しみましょう。

前回までの「妊娠」についてのお話。プレママさんをはじめ、先輩ママさん方にも楽しめる内容であり、赤ちゃんをご家族全員で元気に育てていくためのヒントがいっぱいなので、是非ご覧くださいね。

さて、今回は番外編第二弾。

「医師と看護師の役割の違いってどんなところですか?もし入院した時、看護師さんにどこまで頼ってよいものなのでしょうか?」

「こんなこと先生に言うのは申し訳ないけど、誰に言ったらいいのか。」
「こんなこと看護師さんの仕事じゃないでしょ?」

そんな質問を何度も受けてきました。
誰に頼ったらよいかわからない、誰に聞いたらいいかわからない、医師は忙しい存在で質問するのを躊躇してしまう。

そんな疑問を解決するために、私たちナースのリアルなお仕事事情をお話しします。

 

医療者の資格とその違い

ナースのお仕事4 | ホーアイロナ

「看護師」とは、「厚生労働大臣の免許を受けて、傷病者若しくは褥婦対する療養上の世話又は診療の補助を行うことを業とする者」と保健師助産師看護師法に定められています。以前は男女で呼び方が違いましたが、2002年より「看護師」と統一されました。

「准看護師」という資格もあります。こちらは、「都道府県知事の免許を受けて、医師、歯科医師又は看護師の指示を受けて、前条に規定することを行うことを業とする者」とされ、看護師とは異なる資格です。学校によっては看護師国家試験の滑り止めとして、准看護師を受けることができるようです。

続いて「保健師」「助産師」。この2つも国家資格です。
保健師は「保健指導に従事することを業とする者」、助産師は「助産又は妊婦、褥婦若しくは新生児の保健指導を行うことを業とする女子」で、助産師は女性のみが取得可能です。

さて、法律から見ると看護師の仕事は「療養上の世話と診療の補助」です。そう言われると、医師の指示によって行われる検査や治療の介助をして、お食事や入浴、排泄等の介助を行うだけの役割だと思いますよね。たしかに実際に学校では、「療養上の世話と診療の補助」に関する技術を学びます。

しかし、これだけではありません。病気のこと、体の仕組みのこと、薬のこと、さらには医療に関する法律のこと、地域連携のことなど、国家試験では幅広い知識が問われます。

患者さんの訴えを聞き、適切な処置を決定することは医師の仕事です。
そして、一緒に処置を乗り越えていけるように手助けをすることが、看護師の大切な仕事なのです。
治療に対して、納得いくまで先生とお話できる場を提供すること、
治療当日までの不安を軽減させること、
治療がうまくいくように介助すること、
治療後自宅へ帰ってからも安心して生活できるように地域との調整をすること。
すべて看護師の仕事に含まれます。患者さんにとって一番近くにいる医療者であり、一番の理解者が看護師であると、私は思っています。
ですから、「こんなことは看護師さんの仕事じゃないでしょう?」と聞かれれば、私は自信をもって「私の仕事です。」と答えます。
いつでも、どんなことでも頼ってください。不安を軽減させることは、治療と回復のためには必要不可欠です。

 

医療者は患者をサポートするチーム

ナースのお仕事3 | ホーアイロナ

患者さんによっては、退院後も継続した医療処置が必要なケースもあります。そんな時は地域の方との連携も欠かさず行います。地域連携の専門家と医師と一緒にカンファレンスを実施し、退院後に必要なサポートを確認し、患者さんと一緒に手続きをします。
NICUを卒業する赤ちゃん達にも、予防接種の確認や保健所との連絡、在宅医療の業者さんとの連絡など、赤ちゃんの成長に必要となる医療者を繋げることも行います。

国家試験を目指していた頃は、求められる知識の範囲の広さに、勉強に追いつけず諦めようと思ったこともありました。しかし、実際に看護師として働く中で、病気のことも、法律も、薬のことも、知ることで自信をもって患者さんのサポート出来ると実感しています。それでも助けられなかったことや、力不足だったことは沢山あります。

NICUに勤務していると、生涯付き合っていく病気をもつ赤ちゃんとご家族を担当することも多いです。「この場合、このご家族の場合、どんなアプローチをしていくべきか?」を、日々医師や看護師、薬剤師などチームとなって考えます。一人の患者さんには沢山の大切な人がいます。そのすべての人のためになる最善の方法は、医師だけでも、看護師だけでも出来るものではありません。医療者がチームとなり、病院と地域までもが繋がっていくことで、初めて手助けができると思っています。

 

もっと頼って大丈夫!

ナースのお仕事2 | ホーアイロナ

ナースのお仕事は、患者さんとそのご家族のためになることを伺い、調整し、サポートしていくこと。
悩みを解決する窓口として、私たちに何でも聞いてください。そして頼ってくださいね。
NICUに入院中のご家族の方も、プレママさんも、育児真っ最中のママさんも。それぞれのお悩みに一番近く必要とされる答えを探し出し、提供させていただきます。

そしてNICU看護師としてのアドバイスをひとつ。

「こんなこと聞いたら恥ずかしいな。」と思うこと。
育児はそんなことを繰り返し、ひとつひとつ経験していくことで自信になるんです。
「オムツってどのくらいの間隔で変えるんだろう?」
「洋服って何枚着たらいいの?」
「粉ミルク作るときってお湯を入れるんだよね?」
こんな質問も大歓迎ですよ。
疑問が解決できたママは、友人に自信をもって伝えてあげられますよね。こうして沢山のママたちが救われていくんです。
恥ずかしいことこそ医療者に聞いて、「私、これ知ってるよ!」と伝えちゃいましょう。

私たち医療者と患者さん、そしてご家族はチームです。病院だけではなく、どこにいても生涯サポートし合うチームであるということを覚えておいてくださいね。
ママは決して一人ではありません。

 

次回からは育児に関するお話をスタートします。

Saori

Saori

1989年生まれ。看護師。
看護師養成高校在学中に見学した出産に感動。
生命の誕生の素晴らしさに魅せられ、母子に関わる看護の領域へ。


NICU(新生児集中治療室)での勤務経験から、病院の中だけでなく、地域や家庭の中でもできる、赤ちゃんやお母さん、家族のケアの周知に取り組む。


「治す」ではなく「全体を整える」、ホリスティックな視点をベースに、妊活・妊娠・出産・子育てに悩む女性に、健やかな身体作りを提案している。


国際ホリスティックセラピー協会チャイルドボディセラピスト1級
チャイルドボディセラピストインストラクター

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