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Baby’s coming! ♯18 / Saori

スキンシップが成長のカギ

~根拠のあるベビーマッサージ・導入編~

こんにちは、Saoriです。
今年は暖冬で、凍えるような寒さの日は少ないですね。ですが、新型コロナウイルスによる感染が世界中で広がり、WHOも緊急事態宣言を出しています。妊婦さんや、小さなお子さんがいるご家庭はもちろん、皆で感染予防対策を行う必要があります。
兎にも角にも手洗いとうがい!自分自身の体調を保つことも大切です。ウイルスに負けない免疫力を保つために、栄養、休息を忘れずに、この冬を一緒に乗り切りましょう。

さて、今月からは育児編の鍵となる、赤ちゃんの成長発達を促進させる関わり方を一緒に学びましょう。
赤ちゃんは、自分の欲求を会話以外でアピールします。このサイン、気づけていますか?
正解や間違い探しとはちょっと違います。スキンシップによる赤ちゃんとの対話がとても大切で、スキンシップはサインを読み取る近道となるだけでなく、赤ちゃんの成長発達に必要不可欠なものでもあります。赤ちゃんがいつもご機嫌ですくすくと育つために、ワンランク上の育児法を手にしちゃいましょう。

皆さんは、「赤ちゃんとスキンシップをとってみてください」と言われたとき、どうしますか?
スキンシップの方法として「ベビーマッサージ」を耳にした方も多いのではないでしょうか。
もちろん、ベビーマッサージもスキンシップのひとつです。でも毎回オイルを出して、「よしやるぞ!」と、意気込むのは少し疲れてしまいますよね。
スキンシップは、直訳すると「肌の肌の触れあい」です。赤ちゃんをギュッと抱っこすること、手を握ること、頭を撫でることなど、赤ちゃんに触れること全てがスキンシップなのです。何気なくやっていることそのものが、赤ちゃんの成長発達には欠かせないのです。

「ベビーマッサージ」はあくまでも手段のひとつ。赤ちゃんがニコニコしてくれることを一番に考えながら、月齢や成長段階に合わせたスキンシップをすることがとても大切です。
そのために、赤ちゃんの成長過程を一緒に見てみましょう。

★0~3ヶ月

産まれてすぐに呼吸が始まり、外の世界で生きていくために、体内の循環や消化器系など全身が著しく変化します。そんな中でミルクも飲まなくてはいけません。おっぱいを吸う行動は、原始反射という生まれつき無意識で起こる反射です。原始反射は他にも手のひらに触れたものをギュッと握る把握反射、両手を大きく広げしがみつこうとするモロー反射などがあります。

生まれてすぐの赤ちゃんには “頑張る” ことがたくさんあります。呼吸が苦しくなったり、吐いてしまったり、血糖値を維持することができなかったりと、沢山の課題を乗り越えています。病院での出産の場合、赤ちゃんは生後5~7日にママと一緒に退院を迎えます。この時期は#15でお伝えしたように、「快」「不快」に基き、泣くことで欲求を伝えます。体重が少ないため、飲めるミルクの量が限られているので、グズグズする時間が長かったりします。

少しずつ体重が増え、3ヶ月前後で体重は2倍、身長は約10cmも大きくなり、喃語を話すようになります。昼夜のリズムも少しずつつき、夜は5時間前後まとまって眠るようになります。

五感はどんどん成長していきます。視覚がはっきりしてきて、赤や青などの色が分かったり、人の動きを追う「追視」が見られるようになります。また、首が座りはじめ、赤ちゃんから見える景色が大きく変わってきます。原始反射が消失してくる時期で、自発的に行動するようになります。

 

★4~6ヶ月

90%の赤ちゃんが、首が座り、寝返りをうつようになります。色の見分けができたり、遠くのものを見つめたりと、視覚はますます発達します。聴覚も発達し、ママやパパの声を聞き分けることもできます。また、声を出して笑うようになり、喜怒哀楽の感情が出てきます。

5ヶ月を過ぎると、一人遊びができるようになり、自分が興味のあることをずっと続けている姿が見られるようになります。

6ヶ月ごろには、手を前について、ほんの少しお座りができるようになる子もいます。手のひら全体を使って、おもちゃを掴むことができるようになります。また、喃語が発達し、ママが発した言葉を理解し身振り手振りで表現します。「いないいないばあ」が好きになるのもこの頃で、楽しいことをたくさん記憶し、繰り返しすることを喜びます。そして、ママの存在が特別となり、人見知りが始まる時期でもあります。

 

★7~12ヶ月

7~9ヶ月ごろには、ハイハイや一人でお座りができるようになります。足の力も強くなり、蹴る力もついてきます。絵本はちゃんと理解でき、お気に入りが増えてきます。
ぶーっとうなり声を出しながらくちびるを震わせる赤ちゃんがいますよね。これも立派な発達のひとつで、赤ちゃんには楽しい遊びです。
また、歯が生えてくる時期で、下の前歯から生えてきます。唾液も多くなり、ママやパパが食べているものや、テーブルの上の料理に興味をもちはじめます。手に触れたものは何でも口に入れるようになるのもこの頃です。電池や小さなブロックのおもちゃ等の誤飲に注意が必要です。

ちなみに、離乳食の開始時期って、実はあまり根拠がないのです。ですが、歯が生えていない状態では、誤嚥の可能性や、消化に影響が出るのでお勧めはできません。離乳食については、またの機会にゆっくりと。

9~10ヶ月頃にはハイハイが盛んになり、つかまり立ちができるようになります。行動範囲が広がってきますので、家具の配置等の工夫して怪我を防ぐようにしましょう。そして、喜怒哀楽の表現が豊かになり、意思表示がはっきりしてきます。言葉の理解も深まり、ママがダメと言った時には、手を引っ込めたりします。

1歳では一人歩きができるようになります。喃語から、少しずつ意味のある言葉を発するようになってきます。

乳児期までの1年間で、赤ちゃんは日々成長発達し続けています。成長が愛おしい反面、同じ時期の赤ちゃんと比べて、違いやできないことが、不安や怒りになることもあります。
しかし、成長というのは、テストのように正解か不正解だけでは評価できないものです。一人ひとり違うもので、赤ちゃんの数だけ成長発達の段階があるということを忘れないでください。

ベビーマッサージも産まれたその日から始めることが、本当に必要なのか、その子の成長の流れから考えてほしいのです。私がベビーマッサージを学んだときに一番に感じたのが、大切なことはベビーマッサージ自体ではなく、スキンシップによる対話ができているかということでした。

今日の赤ちゃんは何をしてほしいのかな?
今日のご機嫌はどう?

まずは、赤ちゃんのことを知ること。ギュッと抱きしめて、産まれてきてくれたことに感謝し愛おしいと思うこと。ここからスキンシップは始まり、赤ちゃんの成長発達を促す育児をすることができるのだと、私は感じています。
成長の流れを知ることで、臨機応変に赤ちゃんに関わることができるママになります。
その中で、ちょっと変だなと感じたことがあったら、健診で話してみてください。もし、それが病気に繋がることであれば、赤ちゃんを早期に救うことができます。

育児はママとパパを中心に、私たち専門家と地域の方々と、みんなで行うものだと私は思っています。

Saori

Saori

1989年生まれ。看護師。
看護師養成高校在学中に見学した出産に感動。
生命の誕生の素晴らしさに魅せられ、母子に関わる看護の領域へ。


NICU(新生児集中治療室)での勤務経験から、病院の中だけでなく、地域や家庭の中でもできる、赤ちゃんやお母さん、家族のケアの周知に取り組む。


「治す」ではなく「全体を整える」、ホリスティックな視点をベースに、妊活・妊娠・出産・子育てに悩む女性に、健やかな身体作りを提案している。


国際ホリスティックセラピー協会チャイルドボディセラピスト1級
チャイルドボディセラピストインストラクター

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