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Nā ʻŌlelo Liʻiliʻi ♯3 / 日高しゅう

『Nā ʻŌlelo Liʻiliʻi(ナー オーレロ リイリイ)』、ハワイ語で「ちいさなことばたち」。
ハワイでは言葉に「マナ」と呼ばれる神聖な力が宿っているとされています。
素朴だけれど、奥が深い、知るとちょっとしあわせになるハワイの言葉をご紹介します。

Moku(モク)島

ハワイ州には小さなものも含めると100以上の島 Moku(モク)があります。

そのうち、中心となる大きな島は8つ。いくつかパターンはありますが、Papahānaumoku(パパハーナウモク)、Hoʻohōkūkalani(ホッオホークーカラニ)またはHina(ヒナ)の女神たちが島を産んだと伝えられています。

Papahānaumokuは、Papa(パパ、名前)、hānau(ハーナウ、動詞の「産む」)、moku(島)に分解でき、「島を産むパパ」と訳すことができます。

島々には、それぞれにテーマカラーとシンボルが。

ハワイ島

色:ʻUlaʻula(ウラッウラ)赤
シンボル:ʻŌhiʻa lehua (オーヒッア・レフア)

ハワイ島の色は、火山の女神・ペレのお膝元にふさわしく赤、ʻUlaʻula

ʻŌhiʻa lehuaは、女神ペレにまつわる伝説のある花。ペレはハワイ島のハンサムな青年オヒアに一目惚れしますが、オヒアにはレフアという恋人がいたため、ペレを拒みます。怒ったペレは、なんとオヒアを木に変えてしまうのです。悲しみにくれるレフアを見ていられなかった他の神々がレフアを花に変え、二人は再び一緒になったそうです。

(いつも思うのですが、ペレって本当にひどいですね。)

私が滞在中の2017年は、ハワイ島で木の病気が流行し、たくさんのʻŌhiʻa lehuaの木が枯れてしまっていました。回復しているとよいのですが。

マウイ島

色:ʻĀkala(アーカラ)ピンク
シンボル:Lokelani(ロケラニ/小さな薔薇)

Lokelaniはハワイ固有の植物ではなく、ダマスクローズのこと。19世紀にハワイに入ってきました。小さくて八重咲き、濃いピンクのものがロケラニと呼ばれています。Loke の語源は英語のRose、Laniはハワイ語で「天国」。「天国の薔薇」という意味です。

ヒッピーのような人たちも多く住んでいるので、毎週行われるファーマーズマーケットにも、他の島とは一味違ったちょっとあやしい(?)お店もたくさん出店しています。

今までで一番たくさんのウミガメを見たマウイのビーチ。

モロカイ島

色:ʻŌmaʻomaʻo(オーマッオマッオ)緑
シンボル:Kukui(ククイ)

ハワイ語では自然の光をao(アオ)室内灯をkukuiと言います。それは、昔はククイナッツの油を燃やして室内灯にしていたから。ハワイ式マッサージのロミロミでも、オイルとしても使われています。古くからハワイの人々の生活に欠かせない植物でした。モロカイ島だけでなく、ハワイ州のシンボルでもあります。

昔はKahuna(カフナ)と呼ばれる呪術や医療を司る職業の人たちが住んでいたと言われる、神秘的な島。

赤い土に濃い緑が茂る、古代のハワイを感じさせるモロカイ島。

ラナイ島

色:ʻAlani(アラニ)オレンジ
シンボル:Kaunaʻoa(カウナッオア)

世界屈指の高級リゾートで、かのビル・ゲイツ氏が結婚式を行ったのもラナイ島だそう。

シンボルのKaunaʻoaは蔓状の植物で、葉っぱは退化してありません。他の植物に寄生して成長する不思議な植物です。

カホオラヴェ島

色:ʻĀhinahina(アーヒナヒナ)灰色
シンボル:Hinahina(ヒナヒナ)

シンボルのHinahinaは絨毛に覆われた植物。光に当たって灰色に見えるため、その名が付いたそうです。「ペレの髪」という別名もあります。ハワイ島で一度だけ見かけたことがあるのですが、写真を撮り忘れてしまいました。残念!

ちなみに、火山からペリドットが生まれるハワイ島では、繊維状のペリドットのことを「ペレの髪」というそうです。

オアフ島

色:Melemele(メレメレ)黄色
シンボル:ʻIlima(イリマ)

ハワイの王族を象徴する色は赤と黄色。

オアフ島を象徴するʻIlimaのレイは、オレンジ色がかった鮮やかな黄色であることと、レイ1本に1,000枚以上の花びらが必要なことから、かつては王族しか身に付けることを許されませんでした。レイは幸運をもたらすとされ、旅に出る人にプレゼントしたり、お葬式の際に亡くなった人の遺影にかけたりして、旅立ちの幸運を祈るそう。

展示会で飾られていたロイヤルカラーの羽のケープ。背景が雑多な感じも、おおらかなハワイならでは(笑)

カウアイ島

色:Poni(ポニ)紫
シンボル:Mokihana(モキハナ)

紫色の小さな花が咲きますが、島のシンボルとしては実は花ではなく実。花も葉も実も、柑橘のような爽やかな香り。

カウアイ島にあるヒンズー教の寺院には、世界に12体しかないとされる巨大なクリスタルがあるそうで、次にカウアイ島を訪れる時には見に行きたいと思っています。

ニイハウ島

色:Keʻokeʻo(ケッオケッオ)白
シンボル:Pūpū(プープー/ニイハウシェル)

ニイハウ島といえば、ハワイ好きなら憧れるニイハウシェルPūpū(ニイハウシェル)。小さな貝に穴を開けてアクセサリーに加工するには技術が必要で、とても高価です。茶色い模様のあるMomi(モミ/真珠の意味)、米粒のように小さくて白いLaiki(ライキ/お米の意味。英語のRiceが語源)、もっとも美しいとされている赤い色のKahelelani(カヘレラニ)。古代ニイハウ島の酋長の名前です。

モロカイ島から連れて帰ってきた宝物、カヘレラニのネックレス。

私はハワイ島、マウイ島、モロカイ島、オアフ島、カウアイ島の五つの島を訪れましたが、いずれも降り立った瞬間から、植物の種類や色、空気の感じがそれぞれ違いました。
皆さんもお気に入りの島を見つけてみてください。

 

 

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日高しゅう

日高しゅう

1981年生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒。
イタリア・フェラーラ大学にて、中世美術史を学ぶ。


アロマテラピー業界およびIT企業で広報として勤務後、2017年、語学と文化を学ぶため、ハワイに留学。ハワイ島のロコからハワイ語を学ぶ。


ハワイ各地を旅し、帰国後、つるやとともに『Hōʻailona』を立ち上げる。
入門者向けのハワイ語講座講師としても活動。

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