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クラブ「整体」 ♯7 / 原禎子

ほぼ月に一度、東京・西荻窪のとある場所にオープンするクラブ「整体」。
街にネオンが灯るころ、さまざまな悩み、疑問を抱える女子たちが
夜な夜なその扉をノックする。
合言葉は「教えて、禎子ママ!」
高知の“はちきん”禎子ママが、こころとからだにまつわる疑問に、
東洋哲学、東洋医学的な見方からお答え。
あなた自身が楽しく機嫌よく生きる、ちょっとしたヒントも授けちゃいます。
教えて禎子ママ!
年末、締めくくりの「忘年」会。みんなわちゃわちゃやってますよね〜。
今「リセット」「ゼロにする」とかって女性誌なんかでよく言ってますけど……。
イメージとしてはわかるけど〜、そんな都合よくいくもんなんれすか?
東洋医学に「リセット」とかいうがいねんあるんれすかね? ついさっき彼に「関係をリセットしたい」なんて言われて〜。都合良すぎませんか〜? リセットなんて。その言葉にいいイメージがもてまへ〜ん。

クラブ「整体」 ♯7 / 原禎子 | hoailona

今日はもう、あなたお茶でいいわね。美味しいわよ高知のお茶。
リセットねぇ。白紙に戻すってことよね。交際に関してはね。
まあ、その手前の女性誌で言われてる云々に関しては、言葉のあやってもんよ。要はサッパリしたいってことでしょ?

東洋医学にリセットにあたる概念ねぇ? パッと思い浮かばないわね。 東洋哲学では「中庸」を良しとするんだけど、中庸(これについてはまた別の機会ね)とも違 うしね。でも、ママの敬愛する野口晴哉は「サッパリする」とか「脱皮するような」なんて表現をよく使ってるわね。不調をうまく経過した後にそうなるって言ってる。ママ自身も身に覚えがあるわ。

もう十数年前の冬だけど、ある晩ママにしては珍しく食欲が無かった。

でも、冷蔵庫にもらった カニがあったの。 若くて、食いしん坊のママには、それを食べないって選択肢は無かったわ。お鍋にしていただいた。
そうしたら、二時間後ぐらいに猛烈な吐き気に襲われて、トイレに駆け込んだの。そこからはもう、上に下にの大騒ぎよ。アレよアレよと言う間に身体中が痛くなり、寒気の嵐。水を飲んでも 吐くような状態で、結局失神するように、トイレの前で倒れてた。

少し動けるようになったのを見計らって、布団に這いずって行ったんだけど、その時に痛みが残っている部分は、普段仕事してる時に妙に力が入ってるところが中心だったの。熱は39度をゆうに超えてたわ。

そこから一眠り毎の、文字通り「サッパリ」と「脱皮するような」な感覚を「リセット」と表現しても大げさな気はしないわね。

こんな風に身体って、溜まった疲れや偏りを、何かの機会に乗じて昇華するような働きを持って いると思うの。

あなたがいう女性誌や、巷で人気のファスティングなんかも「リセット」を狙う手法だと思うし、 ママだって食べ過ぎたら、何食か抜いて様子を見る事もあるわ。そうして狙いを定めて主体的に行う「リセット」行為も悪くないわよね。思惑通りにスラスラ行くとは限らないけどね。
むしろ、その思惑と違う無意識のところで自律的に起こる変化の方が、サッパリ効果は高いと思うわ。

例えば、背中のかなり頑固な癖がとれてた患者さんが、直前に追突事故に遭ってたりとか、血糖値が上がっていた患者さんが「血海」ってツボ付近を蜂に刺されて、その後血糖が安定したりとか。もちろん、生活習慣の見直しも自主的になさってたわよ。偶然にしては出来すぎてるような事は、決して狙ってできるものではないわよね。

別れで言えば、ママもうら若き乙女だった頃、大好きだった彼に「友達に戻ろう」って言われたことがある。

ママは「そもそも友達から始まってないから、わたしには戻る場所がない」って言ったら、しばらく避けられた経験があるわ。
ママみたいに、クソ真面目で、一生懸命な返答も、一歩間違えれば屁理屈よ。 屁理屈……。今気がついたわ。そう言われればこの頃からモテなさそうだわねぇ(#5参照)。

やれやれだわ……。

その後うん十年の時を経て、今その彼とは友達よ。不思議なもんよねぇ。
あなたもそんなゴネてないで、帰ってしっかり寝て。まずは明日おそらく襲ってくるであろう二日酔いをちゃんとリセットしなさい♡

では、皆さまも良いお年を〜♡

★この連載では、特別な健康法を提案するのではなく、自分を楽しく機嫌よく生きる、ちょっと したヒントを東洋医学、整体的な見方から提供していきます。 なぜだかわからないけれど、昔から、友人・知人とお酒を飲みにいくと、みんなに「ママ」と呼 ばれる機会が多いという原さん。そんなエピソードから、このようなお部屋が生まれました。 堅苦しくならずに、でも、ちゃんと真剣に、あなたがあなた自身のからだに目を向けるお手伝いができれば幸いです。
注:このキャラは、連載時のみですのでご安心を。


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原禎子

原禎子

高知生まれ高知育ち。2004年に国家資格を取得。


2004年、高知市にて鍼灸マッサージ『恬愉』を開く。


病も、治ることも必然。症状や病名に固執せず、快適な自分を育むように。知らぬ間に病んでいたなら、知らぬ間に治るように。知らぬ間にまとわりついた捉われから放たれ、その人の素直な力が発揮されるように。身体を通して、その手伝いをするのが自分の仕事ではないかと思っている。


高知での施術のほか、一月半に一度程、東京で出張整体を行っている。

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