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クラブ「整体」 ♯13 / 原禎子

ほぼ月に一度、東京・西荻窪のとある場所にオープンするクラブ「整体」。
街にネオンが灯るころ、さまざまな悩み、疑問を抱える女子たちが
夜な夜なその扉をノックする。
合言葉は「教えて、禎子ママ!」
高知の“はちきん”禎子ママが、こころとからだにまつわる疑問に、
東洋哲学、東洋医学的な見方からお答え。
あなた自身が楽しく機嫌よく生きる、ちょっとしたヒントも授けちゃいます。
教えて禎子ママ!
先日、足首を捻りました。たいしたことないとたかをくくっていたら腫れてきてしまったので、応急処置を友達に相談したところ、冷やせ、風呂に浸かるな派と、温めて風呂に浸かれ派のアドバイスが二手に分かれました。 果たしてどちらがよいのか?困惑してしまいました。 ママならどうアドバイスしますか?またこの二つの見解の違いについても教えてください。

クラブ「整体」 ♯13 / 原禎子 | hoailona

そうね。これは多い質問ね。そしてとても答えにくい質問だわ。
だって、ママのところに来た捻挫の方。ほぼ全員が、すでに一旦冷やしてから来てるのよ。冷やして無い方は温めても無い。
だから、くじいた後すぐ温めた症例はたった一例しか見たことがないの。

アイシング(冷やす)の目的は、炎症を抑えること。腫れを抑え、患部の周りの健康な部位の圧迫を軽くし健康部位を守ること。痛みを軽減させること。これらが主なものよ。

そして、これは受傷後すぐに行うことが大切で、アイシングを重要視するやり方でも、炎症が落ち着いてきたら、今度は温めながらのリハビリテーションが大切と述べられているわ。
結局はママの患者さんのほぼ全てが、このルートを辿ることになっているのよ。

ママ自身の経験で言うと、今から十五年前の2月。忘れもしないわ。国家試験終了日。

アパートに帰って自己採点して、まあ合格だろうと安心した後、ちょっと一杯やろうとお酒を買いに出たの。階段を降りながら、カバンを確かめたら、ママにはよくあることだけど財布が入って無い。踵を返して、取りに戻ろうとした瞬間、下まで転げ落ちた。
(キャー。恥ずかしい。誰かに見られる前に立たないと。)

そう思って立とうとしたけど全く立てないの。見ると、右足首が赤紫に腫れ上がっているわけ!
自力で立つのを断念して、近所の友達何人かに病院に連れて行ってもらった。

病院での処置は、即レントゲンの後、ギプス固定のみ。
骨折もなく、靭帯のみの損傷だろうから、ギプス固定で一週間ほど様子を見て、手術をするか否か決めましょう。との診察だったわ。
だから冷やしも温めも出来てないの。ギプスの中にある足に直接何かすることも出来ないから、反対側の左足に鍼灸(*巨刺(こし)とか繆刺(びゅうし)っていう手法よ)して過ごした。

一週間後の診察で、経過もかなり順調だということで、手術はしないことになった。改めてギプス固定し て、それが取れたのが、くじいてからひと月後だったわね。
その後は、温めたり、自己流のリハビリしたりで過ごしたけど、捻挫というには重いものだったからか、その後何年かは、寒い時期や、スポーツをする際には痛かったり違和感があったりしたわよ。年々良くなって今はほとんど気にならない状態になったけどね。

ああ、そう。リセットの回に言った発熱の際にも、なんかズキズキしてたわねぇ。
まぁ、要は冷やさなくても何とかなったってことよ。

一方、温める派の言い分としては、温めて腫れる分はしっかり腫れさせる。そうすると、治癒の為に必要な細胞が一気に集まってきて、意外とすんなり治る。って言うものね。東洋医学的に言うと「陽極まれば陰となる」ってところかしら?

ママ自身の経験としては、突き指の時に一回。がっつり腫れたけど、その時は即ぬるま湯に指をつけて温めた。その時の痛みは増したんだけど、次の日には気にならないまでに回復したのね。自分の腫れ具合からして、一晩でこんなに回復するなんて想像出来なかったから、ママは温める派に一票ね。

そして、最新症例の一人が、くじいて半日で連絡をくれて、温めた方。
腫れ方の表現や、その後すぐ動けたことを考えても、そこまで重症では無い捻挫でしょう。遠方 にいて実際の状態を目で確かめたわけでは無いから、断言は出来ないけれども、冷やせば1~3日ぐらいで腫れが引くであろうところが、10日ほど腫れたそうよ。痛みは翌日にはほとんど解消したそう。その後もあまり無茶をしないよう、とはいえ庇いすぎないよう、そしてほんのり温めて過ごすように伝えて半月。その方の身体をみる機会が来たわ。結果は、捻挫してたのなんかちっと もわからないくらいまでに回復してた。

おまけに、くじいた側の脚の股関節がもともと少し硬かったのだけど、随分柔軟さを取り戻して いたの。まだまだ経過観察が必要だけれども、滑り出しは好調ね♡

そんなこんなでママ自身は、温める派に一票だけども、最新症例の患者さんは、少しずつ身体の力を見直して、それを信じてチャレンジしたの。どうしても不安で、自分の身体の力に疑心暗鬼で怯えながらするくらいならしない方がましかもし れないわね。
そして、ママとしては温めるとか、冷やすとか温度の問題ではなく、まずは無心でそっと手を当てて欲しい(指圧みたいに押したりは厳禁よ)。その上で落ち着いた自分で、どうするか決めたらどうかしら?

まぁ、ママの例を見ても、財布の確認もせずに家を出て、階段なんてところで、気もそぞろに踵を返す。『温める』『冷やす』以前の問題よね♡
皆さんも、捻挫するような上ずった気持ちのまま、ウッカリ動き続けないように、時には『頭を冷やす』ことの方が大事かもね♡

あ!そうだ!お風呂ね。これは少し気をつけて欲しい。

内出血が酷い場合、体の中で小さなかさぶた(血腫)が出来ていると、全身浴で血圧が大きく変動した場合、かさぶたが流れて、どこかで詰まる可能性がゼロではないの。捻挫に限らず、内出血が強い場合や、強い打ち身の際、全身浴は4日ぐらい避けて欲しいところね。子供が頭打った!なんて時は特に気をつけてあげて!!
捻挫からはちょっと脱線したけど、大事大事よー♡

★この連載では、特別な健康法を提案するのではなく、自分を楽しく機嫌よく生きる、ちょっと したヒントを東洋医学、整体的な見方から提供していきます。 なぜだかわからないけれど、昔から、友人・知人とお酒を飲みにいくと、みんなに「ママ」と呼 ばれる機会が多いという原さん。そんなエピソードから、このようなお部屋が生まれました。 堅苦しくならずに、でも、ちゃんと真剣に、あなたがあなた自身のからだに目を向けるお手伝いができれば幸いです。
注:このキャラは、連載時のみですのでご安心を。


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原禎子

原禎子

高知生まれ高知育ち。2004年に国家資格を取得。


2004年、高知市にて鍼灸マッサージ『恬愉』を開く。


病も、治ることも必然。症状や病名に固執せず、快適な自分を育むように。知らぬ間に病んでいたなら、知らぬ間に治るように。知らぬ間にまとわりついた捉われから放たれ、その人の素直な力が発揮されるように。身体を通して、その手伝いをするのが自分の仕事ではないかと思っている。


高知での施術のほか、一月半に一度程、東京で出張整体を行っている。

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