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クラブ「整体」 ♯14 / 原禎子

ほぼ月に一度、東京・西荻窪のとある場所にオープンするクラブ「整体」。
街にネオンが灯るころ、さまざまな悩み、疑問を抱える女子たちが
夜な夜なその扉をノックする。
合言葉は「教えて、禎子ママ!」
高知の“はちきん”禎子ママが、こころとからだにまつわる疑問に、
東洋哲学、東洋医学的な見方からお答え。
あなた自身が楽しく機嫌よく生きる、ちょっとしたヒントも授けちゃいます。
教えて禎子ママ!
あっという間に五月ももう終わり。爽やかな日なんてほんの少し。
この間まで寒かったかと思っ たら、日中は30度超え。
全く気持ちも身体もついて行けません……五月病なのかなぁ?
今更ですけど、五月病の正体を教えてください。

クラブ「整体」 ♯14 / 原禎子 | hoailona

五月病ねぇ。
冬から春、春から初夏にかけてって、ちっとも季節が安定しないじゃない?

寒かったり暑かったり 乾燥したりムンとしたり。貴方の言うとおり、身体がそこについていくのが難しいくって、不調を五月に感じるのを五月病って呼ぶんでしょうね。これは日本の風土で、恒温動物(周りの温度変化に関わらず、体温を一定に保つ働きのある生き物)である人間が、年間を通して現代を暮らす工夫が大切だと思う。

身体の6割を占めるお水の摂りかたでその一年を捉えてみましょうか。
日本は、四季というよりは、梅雨を入れて五つの季節と捉える方がいいわ。

梅雨。日本独特のこの季節。
これから始まるこの時期に身体を水浸しにしないことがとても大切!!
湿度が高いと、汗が上手くかけないの。気温は上がるのに汗による体温調節が難しい。

あーアイス! あー麦茶! あービール!って、冷たい水分が大量に身体に入ると、身体は体温を元に戻そうと熱くなる。ますます冷たい物が欲しくなる。悪循環の始まりよ。これからの季節に、冷たい飲み物を沢山摂ると十中八九、夏バテするわよ。

雨の日、湿度が高い日は要注意よ!

そして現代と切っても切り離せない空調。

汗ばんだまま、空調で冷えるとこれまた身体はとても消耗するのよ。汗の内攻って言って、古来から厄介な症状の元凶とされてる。この二、三日くらいから、日中は汗だくの炎天下。汗をかいた後、空調の効いた空間に入る時に気をつけて!

肌着の着替えを持つ。室内に入る前に汗をしっかり拭く。汗ばんだ露出部分をストールなどで覆う。そんな工夫で、空調から来るダルさはかなり軽減できるわよ。

梅雨が明けたら、夏の始まりにしっかり汗をかく機会を作る。
汗のかける身体にしておくことが 大切。そうして夏を迎えると、上手に汗をかく身体になって、体温調節がスムーズにいくの。
さらに発汗による脱塩で、一年中働きっぱなしの腎臓を少し休める事が出来るのよ。
もちろん、汗をかいた分の水分塩分はちゃんと摂ってね。夏野菜にチョイ塩ってのも盛夏にオススメの水分塩分補給よ。体温調節って意味で言えば、盛夏は熱ーいお茶なんかの方が、身体は体温を下げようとして、飲んだ後身体は涼しくなるのよ。試してみて♡

そして秋。
お彼岸頃になると、今度は空調じゃなくって、朝晩の自然風で冷える可能性が出てくる。
初夏と同じように気をつける必要があるわ。
寝具なんかも、早目に暖かくし始めてね。初秋の明け方って存外冷えるものよ。
そしてその頃から、今度は水分を積極的に摂っていくの。ちょうど温かいスープなどが美味しくなる頃。
素直にそういったものを召し上がって、腎臓を起こしていきましょ。

秋も深まり、空気が乾燥し始めたら、もう水。しっかり水を摂るの。
白湯でも、湯冷ましでも、お茶でも、他の飲料でも無く、水。 コーヒーやお茶は、あくまで嗜好品。身体が、すぐに水として使える水は、水ったら水。
目安は、唇がリップなしで潤っているくらい。

みなさんが思うより結構な量が必要なのよ。普段から水を飲んでない人は、水をとても飲みにくく感じる。そんな場合は、口をゆすぐ→一口水を含んでしばらく置く→粘ついてきたら吐く→粘つかなくなったら、一口ずつ飲む。
このように水を飲むことに慣らしていってね。 そうして過ごすと、春の彼岸が過ぎ雨が時々空気を潤す今頃に、自然と水をあまり欲しなくなるの。

こんな風に、水分の取り方を一年の変化にあわせて過ごすと、身体の機微のみずみずしさを長く 保つことが出来る。みずみずしい身体は柔軟で、変化にも俊敏よ。
来年の五月病対策に向かって今からはじめてみて♡

心がついてかない?
思いを巡らせて無いかしら?
人生、どんなに好き勝手に生きたところで、思うようにはならないわ。今解決しようにもいい考えが浮かぶわけでも無いのに「あーでも無い、こーでも無い」ってやり始めたら、五月でなくても、無限に心配や不満を引っ張り出すことは出来るもの。

そのうちに小豆粒ぐらいの心配や不満がおたふく豆ぐらいに膨らんで、黒豆大くらいの幸せがゴマ粒くらいにかすんで見えちゃう。勿体無い時間よ。

これがいつもママが言う「考えすぎ」ってやつよ。
物事を整理したり、計画したりする現実的な思考とはちょっと違うでしょう?
ついついやっちゃうけど、結局はその時間そのものがストレスになることが多いのよ。
だから思い巡らすのはやめちゃう!

思うようにならないことに思いを巡らせて不満や不安を膨らませるよりは、ちょっとそこらへんにでも散歩に出た方がマシよ。
五月に関わらずお試しあれ♡

★この連載では、特別な健康法を提案するのではなく、自分を楽しく機嫌よく生きる、ちょっと したヒントを東洋医学、整体的な見方から提供していきます。 なぜだかわからないけれど、昔から、友人・知人とお酒を飲みにいくと、みんなに「ママ」と呼 ばれる機会が多いという原さん。そんなエピソードから、このようなお部屋が生まれました。 堅苦しくならずに、でも、ちゃんと真剣に、あなたがあなた自身のからだに目を向けるお手伝いができれば幸いです。
注:このキャラは、連載時のみですのでご安心を。


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原禎子

原禎子

高知生まれ高知育ち。2004年に国家資格を取得。


2004年、高知市にて鍼灸マッサージ『恬愉』を開く。


病も、治ることも必然。症状や病名に固執せず、快適な自分を育むように。知らぬ間に病んでいたなら、知らぬ間に治るように。知らぬ間にまとわりついた捉われから放たれ、その人の素直な力が発揮されるように。身体を通して、その手伝いをするのが自分の仕事ではないかと思っている。


高知での施術のほか、一月半に一度程、東京で出張整体を行っている。

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