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Nā ʻŌlelo Liʻiliʻi ♯11 / 日高しゅう

『Nā ʻŌlelo Liʻiliʻi(ナー オーレロ リイリイ)』、ハワイ語で「ちいさなことばたち」。
ハワイでは言葉に「マナ」と呼ばれる神聖な力が宿っているとされています。
素朴だけれど、奥が深い、知るとちょっとしあわせになるハワイの言葉をご紹介します。

Mea ʻai(メア・アイ)食べ物

旅行の楽しみのひとつが、その土地ならではの食べ物を食べること。
今回はハワイの食べ物について。Mea(メア/もの)、 ʻai(アイ/食べる)でMea ʻai(食べ物)です。

ハワイで行ったチャリティーパーティーのテーブル。パンを置くようにPoiが自然に置かれています。

ハワイを象徴する食材・タロイモは、ハワイ語ではKalo(カロ)と言い、ハワイの創世神話では、タロイモとハワイアンの関係について語られています。

天空の神であるWakea(ヴァーケア)とその実の娘であるHoʻohōkūkalani(ホッオホークーカラニ)との間に子どもが生まれますが(ハワイの神話はこういうシチュエーションが多いのです)、1人目の子どもは死産でした。そしてその子を埋葬したところから生えてきたのがタロイモ。
2人目の子どもがHāloa(ハーロア )は元気に育ち、ハワイアンの先祖となったのだそうです。

つまりハワイアンとタロイモは兄弟なのです。

ハワイ語の教え方は先生によっていろいろ。私が教わった先生は、文法の説明にタロイモの部位を用いていました。写真は拙著『Hawaiian Grammer』。

ハワイアンのソウルフード、Poi(ポイ)。タロイモを蒸して水を足し、Papa kuʻi ʻai(パパ・クッイ・アイ)という木の板を使ってペースト状にした食べ物です。
タロイモは里芋の仲間なので、かなり粘り気があります。
作りたてはあまりくせがなく食べやいのですが、発酵するとだんだん酸っぱくなってクセのある味になってきます。(通になってくると逆にそれがいいのだそうです。)

Kālua pig(カールア・ピッグ)豚の蒸し焼き。Kāluaは地面に掘ったかまどで焼くこと。

Laulau(ラウラウ)肉や魚を、タロイモの葉やティーリーフ、バナナの葉で包んで蒸し焼きにしたもの。Laulauは「包む」「ラッピング」の意味。

Kāmano lomi(カーマノ・ロミ)塩漬けの鮭を玉ねぎ、トマトと和えたもの。ロミロミ・サーモンと呼ばれることも。Kāmanoは「鮭」、Lomiは「押す」「揉む」。

Poke(ポケ)「スライスする」「斜めに切る」の意味。魚介をサイコロ状に切り、海藻などと和えたもの。「ポキ」は英語風の発音。

KapahuluにあったONO Hawaiian Foods。残念ながら現在は閉店してしまいました。奥から時計回りに、ツナみたいなのがKālua Pig、Kāmano lomi、Poi、Laulau。スープは忘れてしまいました。右端にあるのは生の玉ねぎ。Poiに付けて食べます。

デザートの定番は、

Haupia(ハウピア)ココナッツミルクでできたプリン状のデザート

Kūlolo(クーロロ)タロイモに砂糖やココナッツミルクを加えて蒸したデザート

ワイキキの友人宅にて、狙われている白い四角がHaupia。

いつも食事でお腹一杯になってデザートにたどり着けず、Kūloloはまだ食べたことがないので、次にハワイに行く時には食べてみたいと思っています。

ハワイには移民が多いので、伝統料理だけでなく、移民が持ち込んで定着した食べ物もたくさん。

Manapua(マナプア)中国系移民が持ち込んだ肉まん。中に入っているのはチャーシュー。

Hulihuli chicken(フリフリ・チキン)串に刺して焼いた鳥。Huliは「回転させる」。ポルトガル系移民が始めた。

Malasada(マラサダ)こちらもポルトガル発祥。ドーナツのような揚げパンのような甘いお菓子。

Leonard’s Bakeryに並んで人気のPipelineのマラサダ。Kaimuki(カイムキ)にあります。

さて、ハワイやサモアなどのポリネシア系の民族は、身体能力の高さで知られています。
K-1やプロレス、NFL(アメフト)、ラグビーといったハードなスポーツのスター選手に、ポリネシア系の血を引く選手が本当に多いのです。日本でも、小錦、曙、武蔵丸とハワイ出身の力士が活躍していましたね。
特筆すべきは、その筋肉量。素手で戦うと人類最強と言われています。

そんなポリネシアの人々の主食はタロイモですが、そうは言っても芋は炭水化物。それがなんと独自の腸内細菌により、体内でタンパク質が合成されるのだそうです。

日本人がタロイモをたくさん食べても同じように筋骨隆々にはならないので、食べ過ぎに気をつけましょう。

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日高しゅう

日高しゅう

1981年生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒。
イタリア・フェラーラ大学にて、中世美術史を学ぶ。


アロマテラピー業界およびIT企業で広報として勤務後、2017年、語学と文化を学ぶため、ハワイに留学。ハワイ島のロコからハワイ語を学ぶ。


ハワイ各地を旅し、帰国後、つるやとともに『Hōʻailona』を立ち上げる。
入門者向けのハワイ語講座講師としても活動。

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