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Nā ʻŌlelo Liʻiliʻi ♯14 / 日高しゅう

『Nā ʻŌlelo Liʻiliʻi(ナー オーレロ リイリイ)』、ハワイ語で「ちいさなことばたち」。
ハワイでは言葉に「マナ」と呼ばれる神聖な力が宿っているとされています。
素朴だけれど、奥が深い、知るとちょっとしあわせになるハワイの言葉をご紹介します。

Pua(プア)花

ハワイと言えば花、Pua(プア)。
特に6月は一年で一番花がたくさん咲く季節です。
自然の中はもちろん、観光の玄関口ワイキキも街中にシャワーツリーが咲き乱れています。

本連載3回目「Moku(モク)島」の回でもお話ししましたが、ハワイには各島にシンボルとなる花があります。

そしてハワイ“州”のシンボルがハイビスカス。ハイビスカスはハワイ語でAloalo(アロアロ)やKokiʻo(コキッオ)と言い、種類によって名前が違います。

ハイビスカスはいろんな色があって楽しい。

州花は黄色いMa’o hau hele(マッオ・ハウ・ヘレ)。ハワイの固有種で、以前はいたるところで見られたそうですが、近年は野生種の数が少なくなってしまったのだそうです。

南国を象徴する花、プルメリア。ハワイ語では、Melia(メリア)やPua melia(プア・メリア)と呼びます。
いかにもハワイな印象の花ですが、実はハワイの原産ではなく18世紀に持ち込まれたもの。よっぽどハワイの気候が合ったのか、あっという間にハワイ全域に広がっていきました。
白だけでなく、ピンクや黄色のものもありますが、色や形によって香りの強さが違います。花びらが丸みを帯びたものより、少し細長いものの方が香りが強いようです。

その香りからレイなどの装飾品として人気が高いのが、Pīkake(ピーカケ)。小さな白い花で、ジャスミンの一種です。
花びらの数が一重ものから八重のものまであり、一重のものをPīkake lahilahi(ピーカケ・ラヒラヒ)、八重のものをPīkake pupupu(ピーカケ・プププ)と呼びます。Lahilahiは「繊細な」や「薄い」という意味、Pupupuは「多数の」や「溢れている」という意味です。
Pīkakeもハワイの固有種ではなく、インドから持ち込まれたもの。ハワイ語名は英語のPeacock(ピーコック/孔雀)が語源です。カラカウア王の姪で、23歳の若さで亡くなってしまったKa’iulani(カッイウラニ)女王が愛してやまなかったのが孔雀とジャスミン。ハワイの人たちはこの二つに同じ名前を付けたのだそうです。

一般的にはそんなに知られていないけれど、ハワイアン・ソングが好きな人にはおなじみのʻAwapuhi(アワプヒ)。沖縄で見られる月桃もʻAwapihiの仲間です。
蕾のような形で赤く上に伸びるタイプや、ピンクや白で下に垂れるタイプ、黄味がかっていてめしべが垂れ下がっているライプなど、同じ種類の仲間とは思えないぐらい、いろいろな形があります。

こちらはハワイ島、レインボー・フォールズ近くの森で出会った白いタイプ。

花も良い香りがしますが、根は樹皮から作られる布、Kapa(カパ)の香り付けに使われていたそう。そして、どの部分をどうやって使っていたのかはわかりませんが、なんとシャンプーとしても使われていたそうです。

さて、ハワイに行ったら花を髪に付けて南国気分を味わってみたいもの。旅行に行かれる方は、落ちている花を拾って楽しんでみてください。(綺麗な状態で落ちている花も多いので、摘み取らずに拾うのがロコ流です。)ファーマーズマーケットでも、髪飾り用のお花が売っていることがあります。

花を付ける時には、位置にご注意を。未婚の女性は頭の右側に、既婚の女性は左側に付けるものなのだそうです。
花を右側に付けていたら、素敵な出会いがあるかもしれませんよ。

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日高しゅう

日高しゅう

1981年生まれ。東京外国語大学イタリア語学科卒。
イタリア・フェラーラ大学にて、中世美術史を学ぶ。


アロマテラピー業界およびIT企業で広報として勤務後、2017年、語学と文化を学ぶため、ハワイに留学。ハワイ島のロコからハワイ語を学ぶ。


ハワイ各地を旅し、帰国後、つるやとともに『Hōʻailona』を立ち上げる。
入門者向けのハワイ語講座講師としても活動。

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