お茶の時間 番外編 / Alysa
ブレンドの彩り
今回はちょっと番外編。
私流のハーブのブレンド方法についてお話しします。
レシピを楽しみにしてくれていた方は、ちょっと拍子抜けかもしれませんが、ハーブを通して感じる植物の成り立ちから、自分自身の不調を見つけるヒントになると思うにで、ぜひお付き合いください。
さて、ハーブにはそれぞれの効能と働きがあります。
そして同じ植物でも、花・実・葉・茎・根・樹と部位によって、風味や香り成分の量が違ったりもします。
パーソナルオーダーでは、カウンセリングにより使うハーブを決めていくのですが、このカウンセリングも私流。(カウンセリングについては、別の機会にしっかりとお話させていただきます。)
ブレンドに使うハーブを決めるとき、私は、たくさんのハーブを頭の中に思い描いています。
カウンセリングの中で、例えば「むくみに悩んでいる」と言われると、その中から数種類が浮き上がってくるのです。
まずはむくみの原因が、どんな不調によって引き起こされているのかを、クライアントの状態を見て考えていきます。
冷えなのか、水分不足なのか、ホルモンバランスの乱れなのか… それによって選ぶハーブが変わります。
次に、その不調の原因を探していきます。
時を遡って過去の生活を確認したり、食生活、睡眠時間、職種、年齢などなど、その方が今の状態になった流れを理解するのです。
身体だけでなく、心の状態も含めてホリスティックに考え、必要なハーブピックアップしていきます。いくつかの候補の中から、不調の原因となっている臓器に働くハーブを厳選していくのです。
さらに、仕上がりの味も意識して調整します。
ここまで残ったハーブたちこそが選ばれしハーブなのです。
でもここで終わりではありません。
最後に、冒頭でお話した花・実・葉・茎・根・樹の部分を意識して最終的なレシピを組み立てます。
一本の木を思い浮かべて、根のハーブ、樹のハーブ(この部分のハーブは少ないので無い時もあります。)茎のハーブ、葉のハーブ、実のハーブ、花のハーブと使う部分を選んでいきます。
もちろんこの時も味は重要。仕上がりの味を予想し、ハーブの割合を決めます。
長年の経験から、ここまででおおよそレシピが決まりますが、最後に味見をして微調整。
こうして彩り鮮やかなブレンドに仕上がるのです。
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Alysa
日本とハワイを行き来しながら活動するハーバリスト。
ハーブ専門店にて、全店舗でのトップセールスを記録。スタッフ教育や商品企画を経て、独立。
南インドにてアーユルヴェーダを、ハワイにてロミロミを学ぶ。
自分自身が本来持つ美しさや生きるチカラに気付く方法のひとつとして、ハーブを取り入れた生活を提案している。
カウンセリング制のパーソナルブレンドハーブティには、日本のみならず、ハワイからもたくさんのオーダーが。