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南インド・サットワ便り ♯4 / Sachi

地域に根ざした治療院づくり・前編

私が、アーユルヴェーダやヨガを学びながらナースとして活動していた施設は、アシュラム(Agastya Siddha Vaidya Yoga Ashram)と呼ばれるところで、そこには何人ものお弟子さんがスワミ(師)の下で学び、経験を積んでいきます。

そのスワミのお弟子さんのひとりが、このたび治療院=マッサージセンターを新しくオープンしました。
センターの名前は、「OHAM(オーム)アーユルヴェーダ パンチャカルマ マッサージセンター」。

「OHAM(オーム」)アーユルヴェー パンチャカルマ マッサージセンター」の外観。内装はアキル先生の友人のデザイン。

OHAMとは、”生命の誕生から死まで、すべての音を含む聖音”という意味。
診療にあたるのは、地域の言葉でVaidya(バイドヤ)と呼ばれるアーユルヴェーダ伝統医、Akhil Hariharan (アキル ハリハラン)先生です。

アキル先生は、師の下で10年以上学びながら診療経験を積み重ね、約3年前に独立しました。
この場所がオープンする前は、自宅の一室をトリートメントルームにして施術をおこなっていましたが、訪れる患者さんが、より快適に治療が受けられるようにという思いから、新しいセンターをつくることを決めました。
そして、このマッサージセンターは、先生の家族、友人、近所の人々、たくさんの手と協力によって完成したのです。

施術ベッドを運び入れているところ。

先生自ら、家具の建て付けを行った。

 

ペイントももちろん手作業です。

作業の合間のティータイム。

ところで、
マッサージセンターは病院とは違い、アキル先生のような医師の他にセラピストが2~3名勤務している、小さな規模の治療院という位置付けです。
治療院は、地域に根差した存在で、老若男女問わず患者さんが訪れますが、たとえ治療費を払うことが難しい方であっても分け隔てなく診療を行います。老若男女、国籍、人種問わず治療を施してくれるオープンな場所なのです。

写真左が、アキル先生。

この治療院の様子を見ていて、私は、この地域と日本でアーユルヴェーダを求めている方を、橋渡し役として繋ぎ、双方からサポートしていきたいと思い始めました。
アキル先生とは、アシュラムでの出会いがきっかけとなり、現在、オンラインでのヨガクラスを開催しています。豊富な知識と幅広い経験、慈悲深い心を兼ね備えた、人間味あふれる先生のことを治療院と共にもっとたくさんの人に知ってほしいと思っています。

このように活動を始めたのですが、最初にお世話をした患者さんは、日本人ではなくスペインから来た若い女性でした。
偶然の出会いから、アーユルヴェーダ治療を受ける話になり、OHAM(オーム)治療院を紹介すると、現地のスタッフはみな温かく彼女を迎え入れてくれました。

 

[後編に続く]

★アーユルヴェーダはWHO世界保健機構でも研究が進められている医療です。

★このページでは、アーユルヴェーダの専門的な療法についてや、ハーブなどの知識をシェアしていきますが、その効果に関しては個人差があります。それは私たちの心と体が1つとして同じものがないということです。

★実践に関しては、専門家の直接指導を必要とするものもあります。現在、専門医のもとで治療・療養中、あるいは体調に考慮が必要な方はご留意ください。

入口幸子

入口幸子

徳島県出身 看護師 1985年生まれ。
南インド・ケララ州在住。


病院で働くという仕事上、生命の誕生と最期の瞬間に立ち会う機会が多く、さらに自身の父・母が、ともに若くして癌で他界するというハプニングに見舞われたこともあり、いつの間にか健康オタクに。病気の症状に特化して治療する医療に疑問を抱いていた中、体と心、精神やスピリチュアリティを含めた人をひとりの人間として、全体の調和を診る自然療法に魅了される。


2015年大学在学中に留学の機会に恵まれ、インド・スリランカ両国の私立・国立病院にて、伝統医療アーユルヴェーダを学ぶ。


自身も10年間抑えていた関節リウマチに対する治療を受け、その効果や自然のエネルギー、自分の中にある自然治癒力を実感する。


欧米諸国・アジアを含め、様々な国から来た学生や患者さんとの出会いの中で、各国の医療事情を知り、誰もが安心して必要な医療を選択できる環境を願うようになる。現在、自然療法医になる憧れを抱きつつ、治療を必要としている人々をサポートする役割として、アーユルヴェーダやヨガを中心としたヘルスツーリズムを展開中。


Ayurveda Wellness Healer
Shivananda Yoga Teacher Training Course 修了

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