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    LOVE BODY & MIND

クラブ「整体」 ♯19 / 原禎子

ほぼ月に一度、東京・西荻窪のとある場所にオープンするクラブ「整体」。
街にネオンが灯るころ、さまざまな悩み、疑問を抱える女子たちが
夜な夜なその扉をノックする。
合言葉は「教えて、禎子ママ!」
高知の“はちきん”禎子ママが、こころとからだにまつわる疑問に、
東洋哲学、東洋医学的な見方からお答え。
あなた自身が楽しく機嫌よく生きる、ちょっとしたヒントも授けちゃいます。

教えて禎子ママ!
東京オリンピックに向けて、街での喫煙が制限され、愛煙家には厳しい時代となってきましたね。世の中の酔っ払いを見てると、個人的にはお酒の方がキケンとか思っちゃいますけど……自分も飲むから人のこと言えないけれど。嗜好品でいえば、お砂糖もヤバ目なんじゃないかと、この間友達と話してたんです〜。糖尿病は他の重篤な病気のファクターになるなんていわれてるし。お酒や砂糖、糖質なんかの嗜好品。上手なお付き合いの仕方、ママはどう思いますかー?

今年に入って禁煙したばかり、お酒に飲まれることも少なくないママ……。ああ、そして来たる忘年会シーズン。ママから偉そうに言えることは何ひとつないわ……。

嗜好品も含めて、その時のその人に敵う栄養や潤いを、過不足なく摂れることが大切で、口にするものを一面的に善だ悪だと分けることはナンセンスのような気もする。けれど、そうね。確か に飽食の時代と言われて久しいけど、お酒も砂糖もこんなに溢れているのは ちょっと考えものよね。 両者とも人によって耐性が違うのに、どちらもお付き合いの場で出ることが多いから、断りにくさを言い訳に、ついついってなっちゃうし。 あなたが言うように、お酒の方が問題視されやすいけど、お砂糖もかなり付き合いの難しい嗜好品 だと思うわ。お酒だと、体質で受け付けない バリアも働く場合もあるけど、お砂糖受け付けないってのはあんまり聞かないしね。

どちらも依存性が高い嗜好品。毎日甘いもの食べてる。毎日飲んでる。「1日たりとも欠かせない!」って方。マイルドジャンキーよ!! 正気になりましょ♡

 

ママの患者さんにも、少なからず、お酒や砂糖との付き合いを見直して欲しい人は居るわ。 その 人にとっての摂り過ぎは、どちらも肝臓の反応として気になることが多いの。お酒とお砂糖、 ママの臨床経験からすると身体への負担はどっこいどっこいよ。

他には、鉄欠乏貧血の患者さん。甘いものよく摂っている方多いわ〜。ちょこちょこ甘いもの食べて、食事は小鳥のようにしか食べない……。そりゃ貧血にもなるわよね。

人間は、かなり順応性の高い生き物で、日本人は長いこと主に米を中心とした穀物、つまりは糖質から、ありとあらゆる栄養を作り出して、身体を支えて来たことは確か。けれど、それは玄米だったり、雑穀だったりしたわけで、砂糖やはちみつを主食にしてたわけではないからね。甘いものでエネルギーは足りてたとしても、栄養失調になってちゃ話になんないわよね。

お砂糖とお酒だと、付き合い方をリセットしやすいのはお砂糖の方じゃないかしら。味覚はね、 3ヶ月でリセットされるって言われてるの。だから、3ヶ月砂糖断ちをすると、あまり甘いもの を欲さなくなるそうよ。 「そうよ」って人ごとね? ごめんなさい、ママは思春期を超えてか ら、すっかり辛党だから、ここは実体験できないのよ……。

実際の患者さんで、甘いものの摂りすぎによる疲労や、糖質中心過ぎる栄養偏りを感じた場合、 その人の生活をよく聞いた上でまず1ヶ月頑張ってもらうようにしてる。 例えば、調理にもお砂糖を頻繁に使う方なら、間食の甘いものや糖質をまず頑張ってやめる。そうして1ヶ月くらい頑 張ると何かしら成果が出るのよ。“肌の調子がいい”、“腰や背中の重さ、痛さが楽”、“お腹のぽっこりがちょっと減った”みたいなね。そうなると、今後の励みになるでしょう?

そこからは、本人に任せる。「3ヶ月で味覚はかなり変わるそうよ。この調子でね」って伝えて、 それ以上は口出さない。その後どうしてるかは、身体を診せてもらうことで推察できるし、 また目に余るなぁって思ったら「最近、甘いものどうですか?」って聞いて見直してもらう。そのくり返し。

 

お酒はね。「2日続けて休肝日。それがとれなくなったら“アル中”よ」って伝えてる。実際には そんなことはないんだけれども、すんなり週休2日。しかも連休。これが出来る酒飲みが「嗜 み」のある大人の目安だと思うわ。 「やろうと思えばいつでも出来る」って思って毎晩飲んでる貴方。タイミングを見計らってやってみて。もし自分の適量を超えているなら、2日も抜くと身体の軽さを実感すると思う。それは、もう普段飲みすぎなのよ。

依存性の高い嗜好品をコントロールする際の強い味方も「身体を動かすこと」。

運動も、脳内ドラッグの出るものだから偏った依存を穏やかにしてくれるわよ。イライラした時 には、甘い物より、お酒より、軽い運動の方がずっといいわ。 嗜好品はお酒や砂糖に限らず「好 んで嗜むもの」なんだから、嗜みの範囲を越えれば害が及ぶのは当たり前。

摂るのを休んでみて、身体の反応を観察する。そして、その人の耐性に適った付き合い方をすれば、人生の彩りや潤いになってくれるもの。 一生仲良く付き合えるように自分自身でいい距離感 をつかんでいきたいものね♡

★この連載では、特別な健康法を提案するのではなく、自分を楽しく機嫌よく生きる、ちょっと したヒントを東洋医学、整体的な見方から提供していきます。 なぜだかわからないけれど、昔から、友人・知人とお酒を飲みにいくと、みんなに「ママ」と呼 ばれる機会が多いという原さん。そんなエピソードから、このようなお部屋が生まれました。 堅苦しくならずに、でも、ちゃんと真剣に、あなたがあなた自身のからだに目を向けるお手伝いができれば幸いです。
注:このキャラは、連載時のみですのでご安心を。


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原禎子

原禎子

高知生まれ高知育ち。2004年に国家資格を取得。


2004年、高知市にて鍼灸マッサージ『恬愉』を開く。


病も、治ることも必然。症状や病名に固執せず、快適な自分を育むように。知らぬ間に病んでいたなら、知らぬ間に治るように。知らぬ間にまとわりついた捉われから放たれ、その人の素直な力が発揮されるように。身体を通して、その手伝いをするのが自分の仕事ではないかと思っている。


高知での施術のほか、一月半に一度程、東京で出張整体を行っている。

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