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Baby’s coming! ♯15 / Saori

「寝る子は育つ」ってほんとなの?

みなさん、こんにちは。
すっかり気温も下がり秋真っ盛りですね。10月は雨の被害が全国各地で起きてしまいました。修復作業をしている中で繰り返される自然の脅威。少しでも早い復旧を心から願うとともに、私も医療者として地域の方々のお力になれるよう努力し続けます。日本全体で乗り越えていけますように。

今回からは「育児」をテーマにお伝えします。
まずは子育て真っ最中のママ、これから出産を迎えるママに質問です。
「赤ちゃん」ってどんなイメージですか?
ぷにぷにしていてかわいい、よく泣いている、すやすや寝ているなど、さまざまなイメージがありますよね。

では、実際に産まれてきてくれた赤ちゃんを、どう感じましたか?イメージは変わりましたか?

「全然寝てくれないし、ずっとぐずってるんです。私育児できないかも…」

こんなこと言ったら親として失格だと思われているママもいるかもしれませんが、こういった声は本当に多く聞かれます。ママがご自身を責める必要はないんですよ。

イメージしていた育児と全く違う現実を目の当たりにして、心にダメージを負ってしまうママもいます。

赤ちゃんがすくすくと育つために、親としてどう関わっていけばよいのか。
今回は、日本のことわざ「寝る子は育つ」が本当なのかを、医学的視点からお話したいと思います。

「寝る子は育つ」ということわざは、言葉からもわかる通り、たくさん寝ることは健康な証拠であり、すくすく育つという意味。眠ることで成長ホルモンの分泌が促進されることは、医学的にも立証されています。

また、睡眠は疲れた脳細胞の回復と、細かな故障の修復に必要不可欠です。人は睡眠時に、脳に栄養と酸素の補給をしています。まだ発達途中である赤ちゃんは、大人のように効率良く回復ができないため、大人よりも多くの睡眠が必要です。
これらのことから医学的にも「寝る子は育つ」のことわざが正しいということがわかります。

でも、育児は理屈じゃない!

そう、その通り。
なぜ泣いてばかりでなかなか寝てくれないのか。
まずは、「赤ちゃんが泣く」ということはどういうことなのか考てみましょう。

赤ちゃんは、生後28日までを新生児期、生後1歳までを乳児期と呼びます。
新生児期には確かな感情というものはありません。「快」または「不快」の2つの感情から始まり、いろいろなものに触れて五感を刺激されることによって、次第に感情が発達していきます。つまり赤ちゃんが泣く時、何か不快なことが起きているということです。生後3ヶ月までの育児は赤ちゃんの「不快」を「快」に変えてあげることの繰り返しです。

けれど、赤ちゃんは言葉にすることはできません。
「おむつが濡れているからかな?」「お腹が空いているかな?」など、赤ちゃんが泣くたびにママたちは頭を悩ませることになります。この繰り返しで少しずつストレスがたまっていき、産後うつなどの疾患にかかってしまうママもいます。

「赤ちゃんが泣く」もうひとつの理由があります。

それは、常に不安の中にいるということ。

赤ちゃんは、温かいママのお腹の中で約10ヶ月の間きゅっと包まれながら育ちました。外の世界に出てきてからは、その包み込まれる感覚はありませんよね。赤ちゃんが手を広げてびっくりしている姿を見たことがあるママもいらっしゃるのではないでしょうか。目も見えず、何にも包まれていない環境で一人で眠るということは、お腹の中の常に安心した状態と逆で、常に不安であるということ。ママとパパがそのことを一番に理解してあげるのも、とても大切な育児のひとつです。

まずは抱きしめてあげましょう。
「大丈夫だよ、ママとパパがいるからね」と、声をかけて優しく撫でてあげましょう。
愛情とスキンシップは、赤ちゃんがすくすく成長することに欠かせない要素になります。

赤ちゃんは、ママとパパとの何気ない触れ合い、声、匂い、温かさを感じ、全身で学習します。何気ないことだけれど、これにより「活動」と「睡眠」がバランスよく行われ、「安心」と「快」を感じ、成長していくのです。

月齢が経過するにつれて、活動量も増やしていきましょう。ベビーマッサージやヨガレッチなどは、ママとパパと触れ合いながら一緒にできる活動なので、赤ちゃんは「安心」を保証されながら学ぶことができます。この触れ合いの具体的なポイントについては、またゆっくりとお伝えしますね。

「寝る子は育つ」論を、赤ちゃんの成長段階と一緒に理解してみると、やってあげられることがわかり、ママとパパの自信につながりますよね。
初体験を、一生、一緒にやり遂げる。これが育児です。
命を持つ者が相手なので、キレイごとだけでは済みませんし、日々悩みや葛藤はどうしてもあるでしょう。抱きしめてあげても、泣きやまないこともあると思います。
でも、それは誰のせいでもないということを忘れないでください。

赤ちゃんは例え泣きやまなくても、ママとパパの愛情は必ず受け取ってくれます。これは間違いありません。どんな時も、赤ちゃんにとってママとパパは一番の存在です。また、赤ちゃんもママとパパの一番でありたいと思っているのです。
ママと赤ちゃんは、生命が誕生したその瞬間からお互いが両思いで、一生切れることのない強い愛があると私は信じています。

Saori

Saori

1989年生まれ。看護師。
看護師養成高校在学中に見学した出産に感動。
生命の誕生の素晴らしさに魅せられ、母子に関わる看護の領域へ。


NICU(新生児集中治療室)での勤務経験から、病院の中だけでなく、地域や家庭の中でもできる、赤ちゃんやお母さん、家族のケアの周知に取り組む。


「治す」ではなく「全体を整える」、ホリスティックな視点をベースに、妊活・妊娠・出産・子育てに悩む女性に、健やかな身体作りを提案している。


国際ホリスティックセラピー協会チャイルドボディセラピスト1級
チャイルドボディセラピストインストラクター

Saori

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