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栄養と料理・編集長ノート ♯14 / 浜岡さおり

女子栄養大学出版部発行の月刊誌「栄養と料理」の現役編集長による連載。日々更新されている栄養や健康に関する情報や、料理レシピにまつわるあれこれを、編集長の日々とともに綴っていきます。

姿勢が悪いと老けて見える!?

夜の横断歩道にて。シルエットしか見えないような遠くから、おじいちゃんが歩いてくるようでした。だんだん近づいてきて、手を振っている!?――よく見ると、それは自分の上司(おじいちゃん、ではない)だったという話。
顔や声、話す内容もファッションも、けっして「おじいちゃん」ではないけれど、唯一彼を「おじいちゃん」たらしめるものがあるとすれば、それは「姿勢」。太ってはいないが、猫背・おなかポッコリ・すり足という特徴が。そしてまわりを見れば、女性でも同様の特徴を持つ人は「おばあちゃん」ぽく見えてしまう……ということに気づき、なるべく腹筋を引き締め、背筋を伸ばし、足全体を使って歩くことを意識しているこのごろです。

「老け顔」と骨粗鬆症

「栄養と料理」4月号に記事を掲載したアンチエイジング医学を研究している医師・山田秀和さんのお話によれば、「見た目は体内の健康状態を反映している」とか。また、骨粗鬆症が進むと“老け顔”になるといいます。
私の祖母は明治生まれだったからか、ともに過ごした時代が昭和だったからか、髪型や服装は絵に描いたような「おばあちゃん」でした。私が子どもだったころの祖母の年齢は70歳前後で、同年代となった私の母と比べても、だいぶ老けていた印象があります。実際、祖母は骨粗鬆症でした。腰は“くの字”に曲がっていたし、目はくぼんで、しわも多かった。そんな義母を見ていたからか(というわけではない気もしますが)、母は“よく食べて、ちょっとだけ動く”ことで(?)ポッチャリ高齢者となり、どちらかといえば「若見え」するおばあちゃんになりました。もっとも、生まれつきの骨格の違いなどもあるでしょう。私の顔はかなりのっぺりしていますが、どちらかといえば顔に陰影が出やすい父親似なので、母よりは老ける気がします。まあ、どうでも良い話ですね(笑)

生活習慣病を防ぐ「栄養」の基準が新しくなった!

さて、2020年のニュースは?といえば、新型コロナウイルスになるのでしょうが、じつは日本人の「なにをどれくらい食べると病気を防げるか」という根拠となる「日本人の食事摂取基準」がこの4月から新しくなりました(※)。5年ごとに改訂されるもので、食事提供のために栄養管理したり栄養相談にのる職業人のための資料ですが、「何がどう変わったか」は知っておいてもよいでしょう。その概要には「誰もがより長く元気に活躍できる社会を目指し、高齢者のフレイル予防のほか、若いうちからの生活習慣病予防に対応」と掲げられているのですが、ここからわかることは、「高齢者にはフレイル(虚弱)と呼ばれるリスクがある」ということ、また「生活習慣病は若いうちから予防策がある」ということ。高齢者はたんぱく質不足に注意し、若い人でも食塩や飽和脂肪酸(肉の脂身などに多い)をとりすぎないこと、また高血圧予防のためにカリウム(野菜や果物に多い)を充分にとることなどがすすめられています。


※ 日本人の食事摂取基準(2020年版)概要(厚生労働省)



『栄養と料理』4月号
特集は「50際からの老けない食べ方」

浜岡さおり

浜岡さおり

1974年生まれ。長野県出身。
大学で栄養学を中心とした食と健康にまつわる様々な学問に触れる。


女子栄養大学出版部で書籍と雑誌の編集に携わること20年超。


現在、月刊誌『栄養と料理』編集長。特に中高年に向けて、生活習慣病を防ぐ食生活や健康管理に役立つ情報を発信している。


ガールスカウト出身。自然に親しみ尽くした若き時代の反動か、現在は都内マンションでアーバンライフ?を送る。食べることが好き。テニスも好き。

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